奇妙礼太郎「クルマは、ラクより楽しいと思える方が良いですね」
2019/04/01
奇妙礼太郎さんは「アニメーションズ」のボーカルであり、数々のCMソングでも知られるミュージシャン。そして、自他共に認めるクルマ好きとして知られている。子どもの頃の愛読書は、故・徳大寺有恒さんの大ヒット作『間違いだらけのクルマ選び』(草思社文庫)。今でも、暇があれば「カーセンサー」でクルマを物色しているのだとか。
そんな奇妙さんが、気になるクルマを気ままにレビューする不定期連載が開始。今回は奇妙礼太郎について語る。……とその前に、まずは奇妙さんの車種遍歴やクルマ愛をおさらい!
小さくて個性的なフォルムのクルマが好きですね
購入したのは19歳のときですね。小さくて個性的なフォルムのクルマが好きなのですが、ビートはただ小さいのではなく、本格的に作り込んであるところに感動しました。だから、乗っていても楽しい! 最高速度が速いとかではなく「操っている」感覚が面白いんですよ。体感スピードは凄かったですね。
購入の決め手となったことは、もうひとつあります。それはオープンカーなこと。僕、開放感を大事にしているんです
ポルシェは半分ウケ狙いでした。いきなり買ったら、周りが笑うかなと(笑)。もちろん、運転は楽しいクルマでしたよ。そういった意味では今乗っているクルマも、すごく面白い。コンパクトで車重は軽く、2気筒のエンジンでMTだから、自分で操っている感もあります。普段は仕事の移動で街乗りくらいしかしませんが、それでも運転する楽しみが味わえます。
あっ、若い頃はたしかにバイクに乗っていました。もしかしたら、関係しているのかも(笑)。バイクって、決して運転がラクなわけじゃないですよね。個人的にはクルマも、ラクより楽しい方が良いと思いますね
ガラスルーフです。オープンも良いのですが、それと同じくらいガラスルーフも良い。だって、オープンカーは雨が降ったら屋根を閉めなきゃ行けないけど、ガラスルーフなら雨でも開放感がありますから。クルマ選びのこだわりのひとつです。
気に入ったクルマに自分や友人を合成しています
911は音楽の仕事で得たお金で初めて買ったクルマだから、うれしくてミュージックビデオに出しちゃいました(笑)。でも、本当は他のクルマにも乗りたかったり……。
いろいろ、ありますよ。……そういえば、チラシでは憧れのクルマを出したりしていますよ。クルマの写真を加工するのも好きで。
憧れのクルマと友人や自分を合成して、それっぽく見せるんです(笑)。最近ではタトラ(チェコスロバキアの自動車メーカー)のビンテージカーで作りましたね。ポストカードにもして友人に配りました。
古さが良いというよりも、今のクルマにないデザインに惹かれますね。ちょっと癖がある見た目のクルマが好きなんです。
例えばルノー アヴァンタイムとかスーパー7(ロータス)とか。フェラーリ 328GTSもいいですね。328GTSは、カーセンサーに物件が登録されると「新着お知らせ」が届くようにしています。価格を確認して一人で悦に入っていますね(笑)。特に気になるのは価格。以前は応談が多かったけど、最近は3桁万円の買える物件がでてきました。
そうですね。いろいろなクルマをチェックしていると、地域性がみえてきて面白いですよ。僕の分析では、九州には変わったクルマが多い。スーパー7も九州の販売店でよく見つけます。で、面白そうなクルマを見かけたら、YouTubeでエンジンを聴いたりする。
いや、ミュージシャンは関係ないと思いますよ(笑)。でも、エンジン音は大事でしょう。個人的には、ウォーンってスゴい音がするけれど、全然スピード出てない方がいい。今、乗っているクルマの2気筒エンジンもそんな感じです。
あと、ネットだと昔のカタログが見られたりするので、気になるクルマのカタログを見ることもありますね。ネットになければ、「絶版車カタログシリーズ」を書店まで買いにいくこともありますよ。
カタログは見てないけど、カーセンサーでチェックしましたよ。写真では大きく見えるけど、実際のサイズが気になりますね。あとはデザイン。個性的なので、そのあたりをしっかり見たいかなぁ。
PROFILE
奇妙礼太郎:ミュージシャン。2008年に大阪で、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を結成。2016年に解散。2013年から2019年は「天才バンド」「TENSAI BAND II」としても活動。現在は「アニメーションズ」でボーカルを担当し、ソロとしても活動している。2017年にはソロとして、メジャー初アルバム『YOU ARE SEXY』を、2018年には2ndアルバム『More Music』をリリースした。
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