かわいらしい見た目に惹かれて買ったけど……、日ごろの使い勝手で家族を支えるスズキ ハスラー
2024/05/30
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんな車と、どんな時間を?
デザインと色に惹かれて購入
フェミニンで甘いデザインよりすっきりしたものが好みだという小林さん。
ボディカラーに惹かれて決めたのが、この初代スズキ ハスラーだ。
以前乗っていた三菱 パジェロミニが、とにかく運転しやすくて好印象だったという。
「背が高くて見晴らしがいいと、こんなに運転しやすいものなんだって驚きました」。
その後長男の誕生を機に、もう少し大きな車にしようとホンダ フィットに買い替えた。それから長女も生まれ、フィットには子育ての足として存分に働いてもらったのだが、やっぱりパジェロミニの取り回しの良さは格別だったという印象の輪郭が一層くっきりとしていった。
そして今からおよそ7年前、運転しやすい軽自動車に買い替えようということになったときに探したのは、「パジェロミニみたいな形の車」だ。当然2014年にデビューし、大ヒットしていたハスラーに目が留まらないはずがない。
「ハスラーは色が豊富で、選ぶのも楽しかった」と小林さんは振り返る。
「はじめに黄色がいいなと思ったんですけど人気で全然手に入らなくて、その次に緑もいいなと思ったんですけどそれもかなり待つと……。それならと思って、好きな色の水色にしようかなっていう感じで色を決めました。白い屋根との組み合わせもすごく気に入ってます」
初代ハスラーのCMではアラレちゃんで有名な鳥山明先生の『Dr.スランプ』が使用されたが、まさにマンガの世界から飛び出してきたかのようなたたずまい。丸目のヘッドランプもお気に入りだという。
期待したとおり、扱いやすいサイズで視界も広くて見晴らしが良く、運転しやすい。運転席の高さが変えられることと、運転席と助手席にシートヒーターがあって寒くてもすぐ暖まれるのは、パジェロミニにはなかった利点だと喜んでいる。
生活のために使うからこそ、万が一の備えも欲しかった
小林家の2人のお子さんは兄妹そろって柔道を習っていたそうで、彼らが小中学生の頃はその送迎で大活躍したと懐かしそうに話す。
そんな子供たちも今となっては20歳と16歳。さすがに狭くなりましたか? と聞くと、今でも家族4人で十分乗れるという。
「本当に中は意外と広くて、カラーボックス3つとテーブルを買いに行ったときも、リアシートを倒せばちゃんと積めたんですよ」と、愛車の頼りがいに胸を張る。
「もう最近は近所の買い物が中心で、乗るのは週に1度くらい。主人が時々釣りだとか山に行ったり、仕事で道が良くないところに行くときには使うこともありますけど」
雪山レジャーに使うわけでもないが、4WD仕様で、冬場にはスタッドレスタイヤに履き替える。
首都圏近郊の小林家かいわいで雪が積もるのは1年にあるかないかだが、その「万が一」が家族の大事な用事に重ならないとも限らないから、安全な交通手段として備えている。
頼れる愛車は、小林さんの家族への愛情の具現化でもあるのだ。
▼検索条件
スズキ ハスラー(初代) × 全国小林さんのマイカーレビュー
スズキ ハスラー(初代)
●購入額/約150万円
●年間走行距離/約5000km
●マイカーの好きなところ/色、愛嬌のある丸目のヘッドライト
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/日ごろの運転は扱いやすさ重視だけど、かわいらしいデザインも譲れない人
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。