奇妙礼太郎「シトロエン C3はカノジョに乗ってほしいクルマだね」|Carsensor IN MY LIFE


暇があればカーセンサーでクルマを眺めているミュージシャンの奇妙礼太郎さんによる不定期連載。今、気になるクルマを試乗・気ままにレビューしていく。前回は自身のクルマ遍歴やこだわりについて聞いたが、ここからが本番。今回は「シトロエン C3」を運転してもらい、その感想をズバリ語ってもらった。

最近はワゴンが気になります!

シトロエン C3

――冒頭ですが、ひとつお詫びがございます! こちらの手違いで、奇妙さんご指名のサンルーフ装着車が手配できませんでした
ですよね。屋根を見たとき、あれっと思ったんです(笑)。でも、サイズやデザインを見てみたかったし、走りも気になるので、大丈夫ですよ

――ありがとうございます! さっそくですがシトロエン C3に乗る前にお聞きしたいことが。今回「乗ってみたいクルマ」にプジョー 308SWとミニ ミニクラブマンも候補に挙げられていました。C3を含め、この3車種を選んだ理由を教えてください
今回はデザインが個性的で、荷物が乗せられるクルマ。一方でサイズはあまり大きすぎないハッチバックかワゴンに乗りたいと思っていました。加えて、先ほど仰られていたガラスルーフも選出理由。この条件に当てはまったのが308SWとミニクラブマン、C3だったんです。

――なるほど。308SWはどこが気になりましたか?
実は最近ワゴンにも興味がでてきていたんです。楽器などの機材を載せる機会が増えたこともあるのですが、大きい犬を乗っけてドライブみたいなシーンに憧れていて。あ、犬は飼ってないですけどね(笑)。

ただ、いかにもワゴンという形よりも、ちょっとクセがある方が良いと思って308SWを候補に挙げました。僕はコンパクトなクルマが好きなので、これくらいのサイズ感が上限かなと。さらにガラスがリア席まで広がるパノラミックルーフもポイントが高いし、MTが設定されているのも気に入りました。

――ミニクラブマンもミニのワゴンタイプという位置づけですよね
ミニ自体、デザインが素晴らしくて気になっていたので、よくカーセンサーで見ていました。そしたらミニクラブマンのサンルーフ装着車を発見して! 荷物も載るしサンルーフも付いている。これは良いなと思いましたね。

ただ、いかにもワゴンという形よりも、ちょっとクセがある方が良いと思って308SWを候補に挙げました。僕はコンパクトなクルマが好きなので、これくらいのサイズ感が上限かなと。さらにガラスがリア席まで広がるパノラミックルーフもポイントが高いし、MTが設定されているのも気に入りました。

――ミニクラブマンのサンルーフはオプションですが、前席側は電動で開閉できるタイプもあります
あー、開放感があっていいですね

シトロエン C3

――この2台もかなり魅力的ですよね。では今回、試乗していただくC3を選んだ理由はなんですか?
一番は、実車を見たいと思わせるデザインですね。特に、ヘッドライトが2つあるようなフロントマスクは気になりました。もちろん、オプションで設定されている「パノラミックガラスルーフ」もポイントでした。

あと、写真でみるとコンパクトカーにしては少し大きく感じたので、サイズを確かめたかった。1.2Lの3気筒ターボエンジンも気になります。ヨーロッパ車ではダウンサイジングターボが増えていますが、乗ったことがないので楽しみですね。

ビンテージなクルマに乗りたかったんです

シトロエン C3

――では、C3の実物を見ていかがですか?
写真だと大きく、言葉を選ばずに言えばデッブリとした感じでしたが、実物は意外に引き締まって見えますね。ボディカラーも良いですね! クリームっぽい色で落ち着いた印象です。ボディカラーは大人っぽいのに、デザインは可愛らしい。このギャップがオシャレでフランス車っぽい。

――ボディカラーは「サーブル」という砂色。ベージュのメタリック色です。奇妙さんは若草色のボディカラーがお好きだと聞きましたがC3にも「アーモンド グリーン」という似た色がありますよ
それも見たかったですね。

シトロエン C3

――事前に気になると言っていたフロントマスクはどうですか?
いいですね。大人っぽいボディカラーに可愛いデザイン、それでいてフロントマスクは格好いい。個性的で、他に似ているクルマがないと思います。ただ、好みは分かれるかもしれません。僕は好きですけどね。

面白いのはヘッドライト。2つあるように見えるけど……。あっ! 上に付いている細めのLEDはずっと点灯している。デイタイムライトなんですね。それとドアの下部に付けられた意匠も気になるなぁ。

――それはC3のデザインの特徴で、個性を演出するアイテム「エアバンプ」ですね。軽い接触からボディを守るプロテクション機能も果たすそうです。じゃあ、乗り込んで内装を見てみましょうか

シトロエン C3

ドアストラップがオシャレ。カバンの取っ手みたい。ドアストラップ上部の四角いヘコみも独特ですね。座席のステッチは横長六角形でしょう。これらは、エクステリアの随所にある四角や横長六角形と連動させているんでしょうね。

――ドアストラップは旅をテーマにクラシカルな旅行鞄からモチーフを得た意匠だそうです
インテリアも丸みを帯びたアウトラインが随所に見られます。内装と外装のデザインに、統一感がありますね。

シトロエン C3

全体の雰囲気としては、赤色のステッチや意匠は落ち着いた雰囲気を感じます。

あと、シートが抜群。これは欧州車全般に言えることですが、シートの座り心地がいいですよね。やはり、長く熟成されたイス文化のおかげなのでしょうか。このクルマのシートも、体が大きくて体重が重くても、長時間ドライブに耐えられそう。

C3は老若男女、誰にでもオススメできますね

シトロエン C3

――では、実際に試乗してみましょう
(運転中)アイポイントが高いので、見切りも悪くない。狭い道でも不安感はないですよ。ステアリングとシフトノブを触った感じも、ちょうどいい。操作しやすいです。

走りは素直でクセがないですね。運転しやすい。ダウンサイジングだけどターボだから、出足の加速も十分で軽快です。あと、アイドリングストップが付いています。個人的には、勝手にエンジンが止まるのはちょっと苦手なのですが、このクルマは許容範囲ですね。

――最後にC3はどんな人にオススメかお教えください!
どちらかというと、乗る人を選ばないクルマかな。デザインは格好良さも可愛さもあるので、老若男女、誰にでもオススメできる。女性にも似合いそうだから、自分でなく母親とか奥さん、恋人とかに乗ってもらうのも良さそう。……うん、カノジョが乗っていたらうれしいな(笑)。

走りの面も、小回りが利くし見切りもいいので、運転に慣れてない人にもピッタリ。ストレスのないドライブができる。個人的にはボロボロになるまで乗ってほしい。ピカピカもいいけど、ボロボロでも味が出そう。乗れば乗るほど愛着が湧きそうなクルマですね。

文/コージー林田 写真/杉田裕一[BGHE]

PROFILE
奇妙礼太郎:ミュージシャン。2008年に大阪で、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を結成。2016年に解散。2013年から2019年は「天才バンド」「TENSAI BAND II」としても活動。現在は「アニメーションズ」でボーカルを担当し、ソロとしても活動している。2017年にはソロとして、メジャー初アルバム『YOU ARE SEXY』を、2018年には2ndアルバム『More Music』をリリースした。