車好きな父親のDNAを受け継ぐ、ランサーエボリューションVとRX-7のオーナーカップル
2019/02/21
車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
2人揃って父親譲りの車好き
三菱 ランサーエボリューションVとマツダ RX-7(FD型)に乗るカップル。
若い2人が90年代のスポーツカー(もちろん2台ともMT車!)に乗っているのには、父親の影響という共通の背景がある。
父親が若い頃に乗っていたのが、三菱 GTOだったというランエボオーナーの小柳さん。
それに憧れ、免許取得後に自分も乗りたいと思っていたが、「お前にはまだ無理」と言われた。
「ランエボも反対されそうだったけど、母を味方につけてモノにしました」(小柳さん)
柳田さんも同じく父親の影響でRX-7を購入した。
「私の家には『頭文字D』の単行本が揃っていて、小学生の時点で車を買うならFDだって決めていました」
漫画の持ち主の父親は、柳田さんが生まれる直前までFC型に乗っていたそうだ。
DNA、恐るべし!
ドライブデートはそれぞれの車で
専門学校時代の同級生だという2人。
ずっと友達の関係だったが、昨年の夏前に付き合い始めた。
小柳さんは彼女が車好きなのは知っていたそうだが、スポーツカーに憧れているとは思わなかったそうだ。
「まさかFDを買うまでとは。驚きでした」(小柳さん)
ともに実家暮らしで距離も離れているため、会うときはどちらかが迎えに行くか、2台で待ち合わせをする。
群馬県にある上毛三山のひとつ榛名山に2台で行ったこともあったそうだが、「峠を攻めるというより、湖が見たくて出かけました」と柳田さん。
2人とも走るのは好きだけど、車がすべてではないというのが今っぽい。
「私は無駄使いしませんけど、彼は服とかアクセサリーを買いすぎ!」と不満気な柳田さんにクロムハーツやサンローランに散財するという小柳さんは、思わず苦笑い。
それでも気が合うのは、車を通じて同じ時間を過ごしているからなのだろう。
どんなクルマと、どんな時間を?
90年代を代表する2車種の人気はいまだ衰えず
【ランサーエボリューションV】
ランサーエボリューション初の3ナンバーとなった通称『エボⅤ』はそのワイドなボディが特徴的だ。これは当時のWRCに参戦するライバルに対抗するための改良であった。先代に装着されていた大型のリアスポイラーはエボⅤにも継承され、このモデルのひとつの特徴でもある。
【RX-7】
2002年の販売終了から15年以上たった今も、だ多くのファンを魅了するスポーツカー。軽量な車体と高い出力をもつロータリーエンジンとの組み合わせで、スポーティな走りを楽しむことができる。中古車相場では、新車販売価格を超える物件もあるほどの人気を誇っている。
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