BMW 3シリーズ▲2019年に現行型が登場したこともあり、中古車相場が順調に下落している先代3シリーズ(F30型)

BMWの中核モデルとして、多くのバリエーションを用意

SUVの流行が続く現在でも、BMWやメルセデス・ベンツといったドイツ勢のスポーツセダンは人気が高い。そのため、中古車の流通量も豊富にあるのが魅力だ。
 

BMW 3シリーズ ▲ワイド&ローなエクステリアデザインが特徴的な先代3シリーズ

BMWの中核モデルである3シリーズの先代モデル(F30型)は、2012年1月に日本導入され、2019年2月まで発売されていた。

日本はBMWにとって重要なマーケットのひとつ。そのため、ドアハンドルを日本仕様専用設計とし、本国では1811mmある全幅を1800mmに短縮。これにより、マンションなどの機械式駐車場にも入れられるようになっている。

日本では、まず2L 直列4気筒ターボを搭載した328iを導入。追って3シリーズの中核を成す320i、四輪駆動の320i x Drive、4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した320dブルーパフォーマンス、3L 直列6気筒ターボ+モーターのアクティブハイブリッドなどを追加し、ラインナップが拡充された。

BMW 3シリーズ ▲後期型はLEDヘッドライトとLEDフォグライトが全グレード標準装備に。ライトのリング形状も変更されている

2015年8月のマイナーチェンジではデザイン変更に加え、新開発の3L 直列6気筒ターボエンジンを搭載した340iを投入。

2016年1月にはプラグインハイブリッドである330e、そして同年9月には1.5L 3気筒ターボ搭載の318iが追加された。

このように、BMWはセダンの人気が薄いといわれる日本でも多彩なラインナップを展開し、多くの支持を得ている。それだけに、中古車も豊富なバリエーションから選択することが可能なのだ。
 

直近6ヵ月で価格下落が加速した先代3シリーズ

BMW 3シリーズ ▲6ヵ月で13万円ほど平均価格が下がっており、買い時到来の相場状況

そんな先代3シリーズの中古車価格が、現在順調に下落中だ。平均車両本体価格で見てみると、直近6ヵ月で13万円ほど下落している。2021年5月にはついに平均価格が200万円を下回ってきた。

流通量も1000台を超えるような状況だ。ちなみに、3シリーズ全世代の中古車流通量が約1700台だから、6割近くが先代のF30型ということになる。
 

BMW 3シリーズ ▲ベーシックな320iとディーゼルエンジン搭載の320dを中心に、150万円以下の中古車が増えている

先代(F30型)の流通量を年式ごとに見てみると、どの年式も150台近い台数になっている中で、2016年式だけが250台ほど流通している。これは、新車を購入して2度目の車検時期を迎えた車が、買い替えで市場に出てきたものと予想される。

F30型は1世代前のモデルではあるが、横長のキドニーグリルや4灯のフロントライトなど、現行型(G20型)と同様にBMWならではのアイデンティティを巧みにデザインに落とし込んでいる。そのため、旧型でもそこまで古く見えないのがいい。

むしろ、現行型(G20型)は日本仕様がこだわっていた全幅を1800mmに抑えることをやめたため、駐車スペースなどの制限がある場合、先代(F30型)が本命となる。

いずれにせよ流通量が多くなり、価格も下がってきているF30型3シリーズは今が旬の中古車と言えるだろう。
 

BMW 3シリーズ ▲上質感が高められたインテリア。トランスミッションは8速AT

【狙い目3シリーズ(F30型)】
①走行距離5万km以下の中古車が総額150万円以下で

BMW 3シリーズ ▲320iは最大トルクを約30%向上させながら燃費性能を高めた新世代エンジンを搭載

3シリーズ(F30型)の中古車価格帯は、総額90万~460万円とかなり幅が広い。

とにかく購入費用を抑えたいなら、予算100万~120万円で選択肢を確保できる。だが、このゾーンは走行距離が7万km前後の物件が多くなっている。

グレード別に見ると、流通量が多いのはベーシックな320iだが、タイミングがよければクリーンディーゼルエンジン搭載の320dが見つかる可能性もある。

予算を150万円まで増やせるなら、320iで走行距離5万km以下のものを探すことも可能だ。この価格帯は7割ほどの中古車が5万km以下のものになっており、選択肢が豊富。

年式は2012年~2014年式の前期型が中心となる。初度登録から7年以上経過しているものの、新車時価格の3分の1程度の予算でこの条件の中古車が見つかるのはかなりおいしい!
 

BMW 3シリーズ ▲先代3シリーズ(F30型)は6速MTも設定されていた。ごく少数だが予算150万円でもMTを見つけることも可能

3シリーズ(F30型)には専用の内外装や装備が奢られる、デザインラインも用意された。予算150万円あれば、エレガントなラグジュアリーや、スポーティなスポーツも探すことができる。

また、流通台数は少ないが320dや328iが流通している可能性もある。最安値付近よりかなり選択肢が広がるので、条件に合う物件をじっくり探してみよう。
 

▼検索条件

BMW 3シリーズ(F30型) × 総額150万円以下

【狙い目先代3シリーズ(F30型)】
②「Mスポーツ」は総額200万円以下が充実

BMW 3シリーズ ▲スポーツグレードのMスポーツは、エクステリアデザイン、アロイホイールがMスポーツ専用のものに。タイヤサイズはフロントが225/45R18、リアが225/40R18になる

3シリーズで圧倒的な人気を誇るのが、“Mスポ”ことMスポーツだ。

専用のMダイナミクスパッケージと18インチMライトアロイホイールでスポーティさを高めただけでなく、標準モデルよりもスポーティな走りが楽しめるようにMスポーツ専用のサスペンションが搭載される。

インテリアには、前席にホールド性の高いスポーツシートを採用。ステアリングも厚みがあり、親指がしっかりフィットする特徴的な形状のものを採用している。
 

BMW 3シリーズ ▲M専用のスポーツシートには電動調整式のサイドサポートが備わる

流通している1000台ほどの中古車のうち、4割以上がMスポーツ。まさに、BMWを象徴するグレードと言っても過言ではない。

Mスポーツは予算150万円前後でも見つけることができるが、この価格帯だと走行距離は10万km近いものが多くなる。

だが、180万~200万円まで予算をアップすると、320i Mスポーツで走行距離5万km以下のものが一気に見つけやすくなる。さらに予算を230万円まで増やせれば、ディーゼルのMスポーツも射程圏内に入る。

Mスポーツもこの予算だと前期型中心にはなる。だが、すでにモデルチェンジをしているため、この先、走行距離の少ない物件はどんどん少なくなっていくだろう。

総額200万円で走行距離5万km以下のものが見つかる今は、かなりおいしい状況と言えるはずだ。
 

▼検索条件

BMW 3シリーズ(F30型) × Mスポーツ × 総額200万円以下

※記事内の情報は2021年6月11日時点のものです。
 

文/高橋満(BRIDGE MAN) 写真/BMW

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL