【車選びのヒントを探るインタビュー】モデル・ミュージシャンのタカハシマイは「使うシーンを想像してワクワクするイメージが湧いたら、買う」
2020/02/27
車を買ったときは、ドキドキやワクワクでテンションが上がるけれど、その後、その気持ちが徐々に下がってしまうなんて経験はいないだろうか。
その原因は、車の選び方にあるのかも。
「燃費・維持費」などの費用や、「みんなが乗っているから」という漠然とした安心感で選ぶと、移動手段としてはその役割を過不足なくこなしてくれるが、きっと日々の気分を変えてくれるまでには至らない。
逆に、それを使ったり見ているときに気分を上げてくれるようなモノを選べれば、購入後の満足感はずっと続くはずだ。
そこでそういったモノや車の選び方について、等身大のスタイルが人気のミュージシャン・モデルのタカハシマイさんにインタビュー。
購入後の満足度が続く車選びのヒントが満載です。
Czecho No Republic
タカハシマイ
2013年より男女ボーカルバンドCzecho No Republicのメンバーとして活動し、ギター、シンセサイザー、ボーカルを担当。ファッションモデルやテレビの音楽番組MCをする他、2019年には舞台「みみばしる」に出演。
インタビュアー
カーセンサー編集部 今泉翔太
高い買い物ほど失敗したくないという思いから、性能などのスペックだけを見て買うものを選びがち。気づけば「フツー」のモノに囲まれた生活をしており、ちょっとモヤっとした日々を過ごす。次に買う車は尖ったものにしようと画策中。
生活の中にハマるものか想像してみる
流行に左右されない、柔らかくクラシカルなスタイルの雰囲気が支持されているタカハシさんですが、どのようなこだわりを持って服やモノを選んでるんですか。
『自分のスタイルにはまっているか』ということを大事にしています。生活の中でそれを使うシーンを想像するんです。ワクワクするイメージが湧いたら、迷わず買うことが多いかも。
イメージ重視って結構冒険じゃないですか。それで失敗したなぁ、なんてことはないですか。
買う前に自分の生活にマッチすると感じたモノは、むしろどんどん愛着が湧いていきます。そのモノと一緒に過ごす時間が、とても素敵に感じられるようになりますね。
自分に合ったモノだと、それが時間の質まで変えてくれるんですね。ちなみに最近、そんなふうに買ったモノはありますか。
ソファですね。予算オーバーだったんですが、部屋の中で必ず目にする大きなものだからと思って奮発しちゃいました。お店でいくつか見ていて、オレンジ色のソファが目に入ったとき『コレだ!』って思ったんです。日常が楽しくなるだろうなって。それは想像しただけで心躍るものでした。
想像しただけで心躍るほどイメージできるってすごいですね。実際はどうでしたか。
家に運ばれてきて、しっくりとその空間にはまっているのを見て、やっぱり買ってよかったなと思いましたね。私の妄想は間違えていなかったと。
素敵なモノは素敵な時間を創りだす
普段から自分のスタイルにマッチするかという基準で選んでいるから、目が肥えているんですかね。
それはあるかもしれません。でもソファに関しては、実は座るより眺めている時間の方が長くなっています。ソファその物を愛でるというより、自分の空間にそれがあるのを感じている時間が好きなのかも。
ピッタリはまりすぎて、眺めているだけでハッピーって新しいですね。ソファを眺めるためのソファが必要になったりして。
ソファって本来の役割は座るものだけど、そうじゃないときも気分を上げてくれたりしてくれるって、私にとってはとても大事なことなんです。ここまで座らなくなるとは思っていませんでしたが。
スタイルと実用性を両立したい
車を選ぶときも同じように選びますか。
そうですね。車って家具以上に大きいじゃないですか。存在感があって、日々使うから意識する時間も長い。だからこそ、一緒にいるときに落ち着けるとか、使っているときに心躍るような気持ちになるものかっていうのがより大事だと思うんです。
今は旦那さまの運転で愛犬とお出かけすることが多いそうですが、自分で車を選ぶとしたら候補はありますか。
自分で買うとしたら、やっぱりビンテージっぽいものを選ぶかな。古いビートルなんてとってもカワイイと思います。ただ実用性も大事だから、そのデザインを踏襲しているニュービートルとかは、イイトコ取りできそう。
道具である以上、ちゃんと用途をかなえられるかだって外せないですもんね。
色も豊富みたいだし、探している時間も楽しめそうですね。私、中学生の頃から古着屋によく通っていたんです。古着ってすべてが一点モノで、その山から自分に合う服を探すのが、とにかく楽しかった。 他の人と被らない、みんなが見たことのない景色が見たいという思いは、昔から大切にしています。
~タカハシマイさんの心躍る1台~
フォルクスワーゲン ニュービートル(初代)
丸を随所に盛り込んでデザインした、個性的なスタイリングはどこか懐かしさが漂う。
モチーフとなったのは、1938年から60年以上にわたって生産されたフォルクスワーゲン タイプ1(ビートル)だ。
オリジナルのデザインが素晴らしいから、それを受けたニュービートルにも普遍的な魅力が備わっている。
外見だけでなく、インテリアにもオリジナルを踏襲したポイントがある。
それがメーター横に設置された一輪挿し(フラワーベース)だ。
走るための機能とは無縁。
けれども、乗車中にゆとりをもたらす粋な装備は、ニュービートルとの生活に文字どおり花を添える。
ニュービートル以外で心躍る車3選
タカハシマイさんが心躍ったフォルクスワーゲン ニュービートルの他にも、一緒にいるだけでその時間が楽しくなるようなモデルを紹介。
さあ、あなたはどの車で日常をハッピーにする?
■ルノー カングー(現行型)
寸法やデザインはひたすら実用に徹し、何よりも耐久性重視の設計がなされているのが商用車だ。
カングーはまさにそんな車。
実際にフランスでは郵便局の配達車として使われていて、飛行機の操縦レバーのような大ぶりのパーキングブレーキをはじめ、ここかしこに実用重視の作りが見て取れる。
日本の商用車よりもずっとシャレて見えるのは、フランスの合理的精神を宿したセンスのたまもの。
だから、多少傷ついても気にせず、むしろ味として楽しみたい。
使い込んでビンテージギアの香りがにじみ出てくる頃には、皆が振り向くほどのかっこいい車に仕上がっていることだろう。
■フィアット 500(現行型)
アニメ「ルパン三世」では、1950年代の2代目 500が、主人公の愛車に選ばれた。
理由のひとつには、ルパン一味が小さく丸い車体にぎゅうぎゅう詰めになって走り回る、そのユーモラスな様にアニメらしい面
白さがあったからだという。
伝統の丸を随所にモチーフとして使う現行型 500にも、その魅力は継承されている。
どんな色でもかわいく染まり、それでいて女子限定というわけではなく、年配の男性が乗っても似合う普遍性。
つまり、とことんポップなのだ。
休日は少し窮屈な後席にも遠慮なく仲間を招き入れて、わいわいとにぎやかに出かけよう。
おのずとルパンのような楽しいシーンが出来上がる。
■ミニ ミニ(2代目)
1956年、中東で起きた戦争の影響を受け、BMCという自動車メーカーは経済的な小型車の開発にとりかかる。
そうして生まれた「ニューコンパクト」が、(オールド)ミニだ。
自動車の小型化技術とデザインによって、歴史に名を残すこととなった傑作車を、最新の技術とセンスで生まれ変わらせたところに、現在のミニのすごさがある。
スニーカーにたとえるなら、気鋭のクリエイターがディレクションした名作の復刻モデルというところ。
どんなシーンでも、どんな服装でも馴染み、それでいて確かな存在感を主張する一足。
ビジネススタイルのカジュアル化が進む今、通勤でこんな車に乗ってたら素敵じゃないだろうか。
Information
■リリース
前作の「旅に出る準備」から2年3ヵ月ぶりとなるフルアルバムを夏前にリリース。
3月、4月、5月と3ヵ月連続で新曲の先行配信が決定している。
■ライブ
3/18 (水) 【東京都】新木場STUDIO COAST《murffin night 2020 in TOKYO》
3/22 (日) 【広島県】広島市内ライブハウス《HIROSHIMA MUSIC STADIUM-ハルバン’20-》
4/11 (土) 【北海道】札幌ライブハウス6会場サーキット開催《FM NORTH WAVE&WESS PRESENTS IMPACT!XV supported by アルキタ》
4/18 (土) 【愛知県】名古屋APOLLO BASE《ANTENA 風吹く方へ release tour “Vinden blaser”》
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