▲巨大なスピンドルグリルが、コンセプトモデルから継承され、最高峰SUVとしてラインナップされるレクサスの新型車。ポルシェ カイエンやジャガー Fペースをライバル視しているようだ ▲巨大なスピンドルグリルが、コンセプトモデルから継承され、最高峰SUVとしてラインナップされるレクサスの新型車。ポルシェ カイエンやジャガー Fペースをライバル視しているようだ

2018年1月のデトロイトモーターショーでコンセプトモデルを披露

海外のプレミアブランドにならい、レクサスのSUVにもゴージャスかつ、スポーツ色の強いモデルが用意される。

LSとコンポーネントを共有するだけでなく、さらに力強い「F」がラインナップされることも判明した。3年後の発売に先がけて第一報をお届けする。

新型SUV投入は、2018年1月のデトロイトモーターショーで予告された。LF-1リミットレスという名称で出品されたコンセプトカーがそれだ。ロングノーズと後方に設置されたキャビンからも推測できるように、ラージSUVには、新型LSと同じTNGA世代のプラットフォームが用いられる。

市販版のルックスは、基本的にコンセプトカーに準じ、フロントには巨大なスピンドルグリルが与えられて、インパクトある表情が作り出される。

その両横に配されるヘッドランプは、ダクトも含めて手裏剣のように3方向に伸びた形状に仕上げられるが、これはLCのリアコンビランプにも見られるデザインだ。

5mを超える全長の持ち主

リアの造形は、傾斜したバックウインドウによって、流麗なシルエットを実現。ポルシェ カイエンやジャガー Fペースといった、スポーティテイストの強いプレミアムSUVを意識していることが垣間見える。

薄型コンビランプと後方に突き出したウエスト部分も、コンセプトカーから継承。また、バンパー左右には、大きなダクト風の処理が施され、下方にはディフューザーを連想させるガーニッシュが備わる。

ちなみにボディサイズは、全長5010mm、全幅1980mmが想定されており、全長はLS(5235mm)より短いものの、全幅は約2mに達して存在感を放つ。ホイールベースはLSより145mm短い2980mmに設定される見通しだ。

ハイパフォーマンスモデルのFも用意

前述のLF-1リミットレスでは、ガソリン車、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EV、燃料電池車など、様々な可能性が示唆されたが、デビュー時にはLSと同じ、3.5L V6ツインターボおよび3.5L V6ハイブリッドが用意される他、なんと「F」の称号を掲げるハイパフォーマンス仕様も用意されるという。

新世代のFシリーズは、新開発の4L V8ツインターボが用いられる予定で、新型SUVのF版にも同じユニットが与えられる。一説によると、同エンジンの目標スペックは、最高出力600ps/最大トルク800N・mに定められているという。

もし実現されれば、同550ps/770N・mのポルシェ カイエンターボを上回る性能の持ち主となるだろう。燃料電池仕様に関しては、2020年にLSに追加される予定があるため、このコンポーネントが流用される公算が大きい。

▲V8ツインターボ搭載のFには、おなじみの4本出しエキゾーストが与えられ、スポーツカー顔負けの迫力が醸し出される。ハッチゲートの立体的な造形と薄型コンビランプにも注目 ▲V8ツインターボ搭載のFには、おなじみの4本出しエキゾーストが与えられ、スポーツカー顔負けの迫力が醸し出される。ハッチゲートの立体的な造形と薄型コンビランプにも注目

※2018年3月20日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2021年3月
■全長×全幅×全高:5010×1980×1605(mm)
■搭載エンジン:3.5L V6+モーター 他

text&photo/マガジンX編集部