キャデラック CTS【発表会】
カテゴリー: キャデラックの新型車
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2007/10/23
“アート&サイエンス”をコンセプトにした、キャデラックのミディアムセダンCTSがフルモデルチェンジしました。2インチワイド化されたトレッドや張り出したフェンダー、’03年に発表されたコンセプトカーのシックスティーンを連想させるエアベントやフロントマスクなど、従来モデルに比べ、よりスポーティな雰囲気が感じられるエクステリアとなりました。
エクステリアで感じたのは、クロームの使い方が実に巧妙だということ。フロントグリルはもちろんのこと、フォグランプと一体化されたエアインテーク、サイドウインドウを取り囲むサッシュなど、至るところにこのクロームが使われています。あまり多用しすぎると安っぽくなりがちなクロームを、スポーティに、そして質感高く見せているのは『キャデラック』というブランドの成せる技でしょうか?
続いてインテリア。熟練の職人さんによって選び抜かれた素材で組み付けたインパネらしく、高級感はさすがの一言。狭さは感じませんが適度に囲まれ感があって、スポーティさもバッチリでした。また、オプション設定されているウルトラビュー電動サンルーフは後席に着座した状態からでもスカイビューが楽しめます。このサンルーフの面積はセダンでは最大クラスの大きさだとか。
オーディオ類も今の時代にマッチした作りとなっていました。センターコンソールにはiPodなどのMP3/デジタルオーディオプレイヤーが接続できるUSBコネクターが装備されていたり、音に定評のあるBOSE社製の5.1chサラウンドサウンドシステムを取り入れていたり。HDDオーディオ(40GB)は、放送中のラジオ番組を60分間バッファ録音出来るというスグレモノ。なので、録音したラジオ番組は一時停止や巻き戻しが可能です。
と、見て/触って/乗り込んだ感じはとても好印象。あとはステアリングを握ってどうか、ですね。311psを発生する新開発の3.6Lエンジン(2.8Lは214ps)とCTSに初搭載されるハイドラマチック6ATとの相性は?ニュルブルクリンクを筆頭とする世界各国のサーキットで鍛え上げられたサスペンションはどうか?…などなど、興味は尽きません。
個人的には、D&EセグメントのライバルとなるM・ベンツC&EクラスやBMW 3&5シリーズなんかよりも“刺さる”モデルです。これが27歳という年齢から来るものなのか、それともただスポーティという言葉に惹かれているからなのか。どちらなのかは自分ではわかりませんが、久しぶりに素直に“カッコイイ”と言えるセダンに会えたような気がします。
<カーセンサーnet編集部・フクダ>
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