水だけで固まるアスファルト!? 劣化した駐車場をDIYで修復してみた!
カテゴリー: カーライフ
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2015/01/13
アスファルトって、そもそも何なの?
「実家の駐車場、車の重みでアスファルトが凹んでいるんですよ」。唐突に編集Aくんの悩みを相談された。「そんなの知らねーよ」と一蹴することも簡単でしたが、末席とは言え自動車業界に携わるライター。近からず遠からずの相談です。ここは恩を売っておくべきかと、アスファルトの修復について調べてみました。
そもそもアスファルトとは、原油の中に含まれている粘土質の半個体物質。常温では個体ですが、温度を上げると液体になる性質を持っています。アスファルト自体は、ネバネバとした接着剤のようなもの。道路舗装には砂利などを混ぜ合わせて使います。もちろん、ただ撒けば道路が出来上がるわけではありません。アスファルトがまんべんなく伸びるように乳化剤を撒いたり、道路をバーナーで熱したり、ローラーで伸ばしたりとかなり大変なんだそう。なるほど、素人には無理くさい。
水で固まるアスファルト「マイルドパッチ」
Aくんに「素人に修復なんて無理じゃないですかね!」と返事をしようとしたところ、誰でも簡単にアスファルトの修復ができるという触れ込みの「マイルドパッチ」なる商品を発見。なんと、水をかけるだけでアスファルトが作れるのだとか。ホントかよ?
早速、発売元の前田道路株式会社に電話してみたところ、「修復したい場所に撒き、スコップやレンガ、足などで平らに慣らしてから水をかけて20分程度待てば完成します」との回答。
そんな簡単にできるかと半信半疑だったのですが、なんとこの会社、新しく開通した環状2号線の新橋-虎ノ門間、通称「マッカーサー道路」や圏央道八王子、瀬戸大橋、アクアラインなどといった有名な道路を造ってるんです。そんな会社が開発した商品だったとは。疑ってすみません……。
ということで、早速購入。「マイルドパッチ」は1袋20kg入りで、5mmタイプと13mmタイプがあります。両者は最大粒径が違い、5mmタイプは段差のすり付けなどに適し、13mmタイプは駐車場などの修理に向いているとのこと。価格は1袋2700円(税込)で、前田道路株式会社のHPから注文できます。
駐車場の修理なので13mmの方がよかったかもしれませんが、修復箇所は大きくないそうなので今回は5mmタイプをチョイス。はい、もちろん自腹です。上手くいかなかったら厳しく突っ込みますよ。それじゃ、Aくんの実家にレッツゴー。
水で固まるアスファルト「マイルドパッチ」
実家の駐車スペースを見ると、確かに微妙に凹みがあるような……? でも、これくらいなら、問題ないんじゃない? 「いやいや、水が溜まったりして、雨の日は大変なんですよ。親孝行だと思って」って、俺の親じゃないから……。
仕方がない。さっさと、やってみましょう。
袋を開けてみると何やら漆黒のベトベトした物体が。もちろんアスファルトを扱ったことなどありませんので、最初のひと盛りは恐るおそるスコップで……。そこからはもう「エイヤッ」と撒いて平らに踏み慣らし水をかけ、後は固まるまでしばしAくんの実家でお母さまと談笑(笑)。
実際に施工してみましたが、予想以上に簡単でした。しかも、見た目もキレイに仕上がりました! 楽しいから調子にのって、家の前の道路も補修しようとしたのですが、Aくんに「市道なんで勝手に工事するのはやめて下さい」と止められました。
……はい、おっしゃる通りです。
ちなみに、この「マイルドパッチ」、アスファルトの修復だけでなく、水たまりやぬかるみができる土や砂利の庭、雑草が生えて大変な場所などをアスファルトで覆うという使い方をする人も多いそう。劣化したアスファルトの駐車場や庭の雑草に悩んでいる方は、ぜひチャレンジしてみてください!
【関連リンク】
- マイルドパッチ(前田道路株式会社)
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