インディをはじめ、数々のレースで活躍するプロレーシングドライバー・ロジャー安川氏が、北米でしか販売されていない魅力的な車を日本のみなさんに紹介します。

これぞまさにラグジュアリィ版ランドクルーザー

レクサス LX 570 フロントスタイル|ロジャー安川の米国自動車浪漫 レクサス LX 570 リアスタイル|ロジャー安川の米国自動車浪漫
↑ランドクルーザーとは紙一重なデザインですが、若干シャープに見えてどちらかと言うと都心が似合うLX570。20インチホイールが標準装備で、アクティブハイトコントロールで車高を下げるとルックスが一味変わります
今回ご紹介するのはレクサスLX570です。
レクサスの本家本元の北米では、レクサスブランドとして日本未導入のモデルがいくつか存在します。
このレクサスLX570は、そんな未入荷モデルの一つ。歴代、日本のランドクルーザーがベースとなっており、このLX570はまさにラグジュアリィ版ランドクルーザーといったところです。

2008年モデルで3代目となったLXシリーズは、日本のランクル200をベースに、さらに高級感を増し、他メーカーのラグジュアリィSUVよりも、よりハイレベルな質感と走りにこだわっています。ただし日本で販売されているランクル200は4.7Lエンジンなのに対して、2008年仕様のLXには同じく北米専用モデルのピックアップトラック トヨタ タンドラにも採用されている5.7Lの3UR-FEエンジンが搭載されています。
ベース価格は$75,750(約830万円)で、ベースモデルでもほとんどフル装備に近い設定となっています。北米では、M・ベンツのGLやキャデラック エスカレードよりも高い価格設定になっています。

レクサス LX 570 インパネ|ロジャー安川の米国自動車浪漫 レクサス LX 570 2列目シート|ロジャー安川の米国自動車浪漫
↑3列目シートはボタン一つで折り畳むことができるからとても便利。車体が大きいだけに駐車時はワイドビューモニターが必需品です
2列目と3列目シートの空間は広々としていて、3列目はボタン一つでシートを折り畳むことができるのでとても便利。さすがにラグジュアリィSUVだけあって、DVDエンターテインメントは当然のごとく備わっているなど、アメニティは充実しています。また駐車する際に便利なワイドビューフロント&リアモニターをはじめ、プリクラッシュセーフティシステムや、ヒルスタートアシストコントロールなどの安全装置も標準装備とするなど、申しぶんのない内容になっています。
これだけの装備を持っているだけに、オフロードで走行する機会がほとんどない場合は、やはりちょっと見栄っ張りなSUVだと感じてしまいます。それでもLXシリーズは北米で高い人気を誇ります。やはり目立ちたがりの“アメリカ人ならでは”といったところでしょうか。

レクサス LX 570 エンジン|ロジャー安川の米国自動車浪漫 レクサス LX 570 走り|ロジャー安川の米国自動車浪漫
↑2008年モデルからはトヨタ タンドラやセコイアでも使用している5.7Lエンジンを搭載。V8サウンドはやっぱりアメリカっぽいけど、トルクから図太さを感じます。インテリアを見ると、ランクルとのラグジュアリィ感の差は一目瞭然
乗ってみればアクセルを踏むと車体重量を感じさせないフットワークで、383馬力のパワーが地面にしっかり伝わっていきます。回転数をガンガン上げていくと、レクサス IS FのようなV8サウンドが響いてSUV車とは思えない雰囲気です。
ハンドリングに関しても、さすがにランドクルーザーをベースにしているだけにオフロードでの走りは万全です。さらに公道での動きも良くするためにアクティブハイトコントロールシステム(X-AHC)が機能し、およそ5cm車高を上下することが可能になっています。さすがに5cmも変わると、シートからの視界も変わります。

並行輸入で日本に入ってくることもありますから、この車種の物件が気になった方は、下の検索窓に「レクサス LX」と入れて探してみてください。
 


主要諸元のグレード:LX 570 駆動方式:4WD トランスミッション:6AT 全長×全幅×全高:4991mmX1971mmX1920mm ホイールベース:2850mm 車両重量:2719kg 乗車定員:8 エンジン種類:DOHC V型8気筒 総排気量:5.7L 最高出力:383ps/5600rpm
最大トルク:55.7kg-m/3600rpm 10・15モード燃費(km/L):- ガソリン種類/容量:無鉛プレミアム/93L 車両本体価格:$75,705(約830万円)