中古車こそお買い得！！SUVベスト10≪後編≫ 【なんでもベスト10】

あんな車も、こんな車も、イメージするよりリーズナブル

意外や意外、新車時に高額だった高級SUVの中古車相場が、結構下落し始めています。オンロードもオフロードも快適に走れ、そこそこに広い室内で使い勝手もかなり優れているSUV。運転してみると高い目線と、グイグイ進む雰囲気に、なんとなくワクワク感もたっぷり。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。かつての高嶺の花、意外と身近な存在になっているかもしれません。

第5位はVWトゥアレグ(現行)。200万円台で購入できるSUVのなかでは、もっとも高性能かもしれません。プラットフォームはVWグループであるポルシェのカイエン、アウディのQ7などにも流用されています。オンロードでは270km/h走行を想定して開発された、というだけあって高速安定性はピカイチ。しかもVWなのに新車時価格は高額だったから、とてもお金持ちっぽいです。かといってあからさまにギラギラしているわけでもないので、裕福な賢者を演出できるでしょう。

第4位はスズキエスクード(現行)。軽自動車色が強いスズキですが、スイフトのようなコンパクトカーやエスクードのようなクロカンでは独特の世界を築き上げています。エスクードはコンパクトなボディサイズですが、最新の4モード4WDやビルトインラダーフレームを採用するなどかなりの本格派。高級ブランド品でもなければ、特段美しいデザインでもありません。でも質実剛健でしっかりモノ。中古車相場が高値安定しているのは、海外の中古エスクード需要の高さゆえ。

第3位はM・ベンツMクラス(旧型)。中古車相場が驚くほど安いです。デビューから10年が過ぎているのも理由でしょうが、前期型の内外装における安っぽいプラスチックパーツの使い方が不評だったようです。でも車は決して悪くありません。その安っぽささえ受け入れられれば、SUVとして不満はないでしょう。100万円台で購入して“道具”としてラフに乗りこなせば、カッコ良さを演出できます。ファミリィでも独身でも、使い勝手の良さは共通でしょう。

第2位はフォードエクスプローラー(現行)。マイナーチェンジを経て、前期型と後期型でフロントマスクのデザインが変わりました。リーズナブルにSUVを満喫するなら、前期型がオススメです。2トンという重量がもたらすのは、思いのほか快適な乗り心地です。プラスチックパーツは安っぽさを感じさせますが、ハード面はとにかく頑丈な雰囲気が運転するだけで伝わってきます。燃費はコンパクトSUVには勝てませんが、一般的にイメージされているほど悪くありません。

第1位はBMW X5(旧型)。高級SUV界に新たな基準をもたらした、旧型X5。スポーティセダンのような運動性能と悪路走破性を両立させることは、物理の法則に挑んだようなものだったでしょう。BMW伝統のキドニーグリル、スポーティなエンジンサウンドと走り、そしてSUVの使い勝手、すべてにおいて好評を博しました。2代目が登場したとあって、旧型は200万円台から狙えるようになっています。新車でちょっとしたSUVを狙うなら、旧型X5のほうが満足度は高いでしょう。