三菱 エクリプスクロス ▲もしラジエターグリルからメッキのルーバーが取り払われて、メッシュ仕上げに変更されたら、精悍さは増すだろう。開発工数の都合上、灯火類の位置が変わることはなさそう

プラグインハイブリッドでテコ入れ

プラグインハイブリッド(以下、PHEV)の設定で独自の地位を築く、三菱 アウトランダーの下に位置するクーペ風SUVが、エクリプスクロスだ。インパクト不足や価格競争力の低さが足を引っ張ってか、販売が伸び悩んでいるのは残念なところ。

2019年6月には、先にデビューする予定だったディーゼル車が加わったものの、話題喚起につながったとは言い難い。「ならば、コレでどうだ!」と三菱が年末に投入するモデルが、PHEVである。

アウトランダーで培ってきた技術を応用し、外部充電によってガソリンを使わずに電気だけで50km以上、走れる性能が持ち合わされる。

アウトランダーとシャシーを共有していて、ホイールベースも同寸のため、コンポーネントを移植する程度の手直しかと思いきや、リアオーバーハングを伸ばす大手術となりそうなことは以前にお伝えしたとおり。


三菱 エクリプスクロス▲クーペSUVを思わせるシルエットながら、キチンとしたパッケージングが組まれていて、実用性の高さも織り込まれた、エクリプスクロスは、2018年3月にデビュー。ただし、2000年代の半ばから使われているシャシーは古さが否めない

マスクの整形も同時に行われる

PHEVの追加と同時に、フロントマスクも手直しされる模様だ。

灯火類の移設は、膨大な工数がかかってしまうため、ヘッドランプをノーズ上端に置いたまま、ダイナミックシールドをリニューアルか。
 

三菱 エクリプスクロス▲画像はイメージ

欧州で進むプラグインハイブリッド化

海外のSUVを見回すと、すでにプラグインハイブリッドはいくつも発表されている。例えば、ボルボはXC40にプラグインハイブリッドと、ピュアEVの療法を設定(日本国内は未導入)。

ミニクロスオーバーのプラグインハイブリッドモデルは、2017年から国内でも販売されている。1.5L直3ターボに電気モーターが組み合わされて、CO2排出量は40から46g/kmを実現している。

また、国内には導入されていないが、コンポーネントを共有する、BMW X1にも、同仕様のプラグインハイブリッドが用意されている。

こうして眺めると、日系ブランドの出遅れ感は否めない。プラグインハイブリッドモデルの拡充は、喫緊の課題と言えそうだ。

※2020年6月12日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2020年12月
■全長×全幅×全高:4500×1805×1685(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、三菱自動車