第136回 トヨタ クラウンロイヤル(現行型) 【おいしい中古車】
2010/07/09
■トヨタが誇る乗用セダンのフラッグシップ
みなさんは“高級セダン”と聞いてどんな車を想像しますか? 人によって様々な車が挙げられると思いますが、トヨタクラウンと聞いて疑問に感じる方は少ないでしょう。そんな高級セダンの代名詞でもあるクラウンは、今や13代目。大きく変貌を遂げたゼロクラウンの次の代に当たります。セダン不遇の時代にあって、唯一売れているクラウンですが、それでも登場から3年経たずに200万円以下の中古車も登場してきました。13代目の現行型クラウンが登場したのは2008年2月のこと。ユーザーの様々なニーズに応えられるよう、乗り心地を追求したクラウンロイヤル、運転する喜びを追求したクラウンアスリート、そして環境性能と走りを両立したクラウンハイブリッドと、個性の異なる3タイプが用意されています。
↑ゼロクラウンからさらなるリファインが加えられたロイヤルのエクステリア。スポーティ感はそのままに、ドッシリとした重厚感も感じさせるスタイルに(左右)
この3タイプの中で、200万円を切ってきたのは、乗り心地を重視したロイヤル。ハイブリッドは、そもそもの新車価格の設定が遥かに高いので、他の2タイプと単純に比較できませんが、アスリートは人気が高く、安い中古車でも250万円から、といった状況です。ロイヤルと聞くと、走りに疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれませんが、ロイヤルだって十分スポーティです。ゼロクラウンより前のクラウンは、サスがとても柔らかく、フワフワとした乗り心地でした。しかし、ゼロクラウン以降のモデルは、ロイヤル系でもシャキっとした乗り心地で、ワインディングなどでもフニャフニャ感はありません。
インテリアは、トヨタ乗用セダンのフラッグシップだけあって豪華絢爛。乗り込んだ瞬間にその高級感がわかるほどです。また、ロイヤルは乗り心地にこだわって作られただけに、快適性もバツグン。この車で高速道路をクルージングしたら、さぞかしラクなことでしょう。
走りの根幹を担うパワートレインは、エンジンがV6の2.5Lと3L、ミッションはともに6ATとなっています。ちなみに今年の2月にマイナーチェンジ(MC)を受けましたが、MC後のモデルは300万円オーバーからといった状況なので、狙うならMC前のモデルがオススメです。
↑高級車だけあって、内装のの高級感はさすがの一言。後席もゆったり乗ることができる(左・中) エアバッグが10個付いているなど安全性能も高い(右)
■新車保証も継承できる現行型が200万円以下!
ではそのMC前のモデルはどれほど安いのか。冒頭でチラッとお話ししましたが、いよいよ200万円を切る中古車も登場してきました。その中古車は修復歴こそありますが、走行距離はたったの2.5万km。新車時価格が368万円なので、150万円以上安く買えるわけです。セダン不遇の時代といっても、唯一売れているクラウンがここまで安いとは…。嬉しいやら悲しいやらといったところです。とはいえ、買う側にとってみれば、これほど喜ばしいことはありません。今なら新車保証も継承できるタイミングですし、現行型のクラウンが200万円以下なんて、相当オトクだと思いますよ。
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