プリウス無給油の旅 Part2 【CS探偵団】
2008/11/04
■静岡ですでにお昼過ぎ!目標の兵庫は遥か彼方…
燃費が良い車の代名詞と言えば、トヨタプリウス。カタログ燃費(10・15モード燃費)を参照すれば、30~35.5km/Lも走ります。となると、タンクの容量が45Lなので、単純計算すれば1350~1597.5kmも走れるってことです。じゃぁ、フツウに走ったらどこまで行けんのよ!を検証するために始まったこの企画。
まずはPart2をお届けする前に、Part1のおさらいから。
午前6時に東京を出発。10時に小田原、12時に静岡に到達。まだ100kmしか走ってないのに、すでに6時間経過。ちなみに今日の目的地は600km先の兵庫県です。どうなるの、これから? 自戒の念も込めて、五箇条を復唱!
-プリウス無給油の旅・五箇条-
●13:30
静岡おでんで現実逃避を敢行した我々は、気持ちだけは兵庫を目指して西進します。ここでようやくドライバーチェンジ。これでやっと寝られると思ったのもつかの間、寝ちゃったら道中の出来事がわからない→つまりリポートが書けない→起き続けるハメに。
静岡の西部には、藤枝バイパス、島田バイパス、掛川バイパス、袋井バイパス、磐田バイパス、浜松バイパス、浜名バイパス、潮見バイパスといった国道1号のバイパスが数多く通っているのです。有料道は禁止でしたが、バイパスがNGという話は聞いていません。同行の編集部員に「バイパスならいいよね?」と聞くと、最初は若干の難色を示しましたが「タダだからいいよ」。そりゃそうでしょう、彼だってツラいんですから。
●16:20
バイパスを活用しているため、流れは順調。長かった静岡県とももうすぐお別れの浜名湖に到着。「いやぁ、夕陽がキレイだぁ」などと感傷に浸っているヒマもなく、そそくさと出発。愛知県に入り、夕方のラッシュに巻き込まれながらも、なんとか踏ん張っていました。
…まだ名古屋に着きません。でも外は真っ暗。
12時間以上も一般道を走り続け、我々は疲労困憊。車内は妙な緊張感に包まれています。だって兵庫なんてどう考えても行けるわけないんだもの。誰もが「どーする?」という言葉を言いかけては飲み込みます。
さっそくその件をみんなに報告しようと口を開きかけたその時、会話の流れから状況を理解した同行の編集部員が一言。「名古屋で泊まるのもいいけど、なんとか京都くらいまで頑張らない?」「へ?」「だって名古屋で泊まっちゃったら明日からが大変だよ?」。いや、それはおっしゃるとおりですが、貴殿は明日は同行しないわけで、我々としては先もあるのでここでムチャするのは…と考えました。
が、「だって、京都観光したいんだもん」の鶴の一声で、名古屋泊は消滅。少しでも先に進んだほうが良いのは確かなので、本日の目的地は京都に決定しました。でも、着く頃には観光スポットは間違いなく閉まってるはず…。
●20:10
四日市市のうどん屋で夕食。
ホントは名古屋名物のひつまぶしを食べる予定でしたが、探す時間がもったいないということで、味噌煮込みうどんをチョイス。鍋焼きならではの温かみがクタクタの身体に浸み渡ります。その後、旅のお供に欠かせない音楽CDを入手するため、近くのブックオフに立ち寄り。
しかし、ここで相棒の体に異変。足がかゆいと言っていたのですが、太もも一面にぶわ~っと発疹ができてしまったのです。おそらく疲れと精神的ストレスからくるものだと思いますが、まだ初日なんですよね…。
●10/21(火) 0:00
日付変わって21日火曜日。
我々お得意のバイパスを活用し、ペースはさらにアップ。三重県を通過し、滋賀県へ。安定して60kmほどのペースで走れるバイパスは好燃費にもつながるようで、瞬間燃費は28~31km/Lという数値を叩き出していました。
●1:40
本日の目的地、京都に到着。
ビジネスホテルの狭い風呂でやっと一息。担当編集は、ライトアップされた(はずの)寺社仏閣巡りに出かけていきました。走行距離は508.5km。かかった時間は19時間40分。箱根が昨日のことのように感じます。
大きな地図で見る
明日からは同行の編集部員もいなくなるので、メンツは我々2人のみ。しかも相棒は発疹にやられている状態。果たして明日は大丈夫なのか? 思いのほか過酷であることを思い知った初日。
前途多難な検証の旅はまだまだ続きます。 <Part3へ続く>
-ここまでの通算データ-
1日目終了時点:本日の走行距離:508km 東京からの通算走行距離:508km 燃費:25.5km/L
燃費が良い車の代名詞と言えば、トヨタプリウス。カタログ燃費(10・15モード燃費)を参照すれば、30~35.5km/Lも走ります。となると、タンクの容量が45Lなので、単純計算すれば1350~1597.5kmも走れるってことです。じゃぁ、フツウに走ったらどこまで行けんのよ!を検証するために始まったこの企画。
まずはPart2をお届けする前に、Part1のおさらいから。
午前6時に東京を出発。10時に小田原、12時に静岡に到達。まだ100kmしか走ってないのに、すでに6時間経過。ちなみに今日の目的地は600km先の兵庫県です。どうなるの、これから? 自戒の念も込めて、五箇条を復唱!
1 | 東京都内のガソリンスタンドで満タンにし、そこをスタート地点とする |
2 | ガソリンは普通に入れて満タンになる程度まで。車体をゆすったりしてはいけない |
3 | ルートは国道1号、2号、3号(九州に上陸できれば)を使用する |
4 | 高速道路、ならびに有料道路は通ってはいけない |
5 | 安全面を考え、運転は交代制をとる |
●13:30
静岡おでんで現実逃避を敢行した我々は、気持ちだけは兵庫を目指して西進します。ここでようやくドライバーチェンジ。これでやっと寝られると思ったのもつかの間、寝ちゃったら道中の出来事がわからない→つまりリポートが書けない→起き続けるハメに。
↑静岡おでん おがわ。60年の歴史を誇る名店(左) ネタにより、価格は80円と100円。牛スジはマジで絶品(中) 200km走っても、燃料計は微動だにせず(右)
しかし、そんな我々に天は味方しました。その名は「バイパス」。静岡の西部には、藤枝バイパス、島田バイパス、掛川バイパス、袋井バイパス、磐田バイパス、浜松バイパス、浜名バイパス、潮見バイパスといった国道1号のバイパスが数多く通っているのです。有料道は禁止でしたが、バイパスがNGという話は聞いていません。同行の編集部員に「バイパスならいいよね?」と聞くと、最初は若干の難色を示しましたが「タダだからいいよ」。そりゃそうでしょう、彼だってツラいんですから。
●16:20
バイパスを活用しているため、流れは順調。長かった静岡県とももうすぐお別れの浜名湖に到着。「いやぁ、夕陽がキレイだぁ」などと感傷に浸っているヒマもなく、そそくさと出発。愛知県に入り、夕方のラッシュに巻き込まれながらも、なんとか踏ん張っていました。
↑さずがお茶の名産地。段々畑を多く見かけます(左) 浜名湖の夕景。釣り客で賑わってました(中) 沈む夕陽とともに、意識も遥か彼方に沈んでいきます(右)
●18:45…まだ名古屋に着きません。でも外は真っ暗。
12時間以上も一般道を走り続け、我々は疲労困憊。車内は妙な緊張感に包まれています。だって兵庫なんてどう考えても行けるわけないんだもの。誰もが「どーする?」という言葉を言いかけては飲み込みます。
↑浜名湖を越えて、400km走って、燃料計からやっと2メモリ減りました(左) ストップ&ゴーを繰り返しながらも、平均燃費は25.5km/L。さすがプリウス!(右)
そんな時でした。編集デスクから携帯に入電があったのは。さすがデスク、我々の状況を察して電話してきてくれたのだと喜び勇んで電話に。…まったくの別件でした。しかし、我々が窮地にあることを説明すると「安全第一で行って。だから今日は名古屋に泊まりなよ」とのお言葉。この言葉に私は本当に感謝しました。名古屋なら先が見える。もう少しだから頑張ろう!と。見えないデスクに頭を下げながら電話を切りました。さっそくその件をみんなに報告しようと口を開きかけたその時、会話の流れから状況を理解した同行の編集部員が一言。「名古屋で泊まるのもいいけど、なんとか京都くらいまで頑張らない?」「へ?」「だって名古屋で泊まっちゃったら明日からが大変だよ?」。いや、それはおっしゃるとおりですが、貴殿は明日は同行しないわけで、我々としては先もあるのでここでムチャするのは…と考えました。
が、「だって、京都観光したいんだもん」の鶴の一声で、名古屋泊は消滅。少しでも先に進んだほうが良いのは確かなので、本日の目的地は京都に決定しました。でも、着く頃には観光スポットは間違いなく閉まってるはず…。
●20:10
四日市市のうどん屋で夕食。
ホントは名古屋名物のひつまぶしを食べる予定でしたが、探す時間がもったいないということで、味噌煮込みうどんをチョイス。鍋焼きならではの温かみがクタクタの身体に浸み渡ります。その後、旅のお供に欠かせない音楽CDを入手するため、近くのブックオフに立ち寄り。
しかし、ここで相棒の体に異変。足がかゆいと言っていたのですが、太もも一面にぶわ~っと発疹ができてしまったのです。おそらく疲れと精神的ストレスからくるものだと思いますが、まだ初日なんですよね…。
●10/21(火) 0:00
日付変わって21日火曜日。
我々お得意のバイパスを活用し、ペースはさらにアップ。三重県を通過し、滋賀県へ。安定して60kmほどのペースで走れるバイパスは好燃費にもつながるようで、瞬間燃費は28~31km/Lという数値を叩き出していました。
●1:40
本日の目的地、京都に到着。
ビジネスホテルの狭い風呂でやっと一息。担当編集は、ライトアップされた(はずの)寺社仏閣巡りに出かけていきました。走行距離は508.5km。かかった時間は19時間40分。箱根が昨日のことのように感じます。
↑東本願寺で到着カットをパシャり。午前2時の記念撮影(左) 本日の走行距離は508.5km。燃料は4メモリ消費しました(中) 20時間の長旅、お疲れ様でした(右)
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明日からは同行の編集部員もいなくなるので、メンツは我々2人のみ。しかも相棒は発疹にやられている状態。果たして明日は大丈夫なのか? 思いのほか過酷であることを思い知った初日。
前途多難な検証の旅はまだまだ続きます。 <Part3へ続く>
1日目終了時点:本日の走行距離:508km 東京からの通算走行距離:508km 燃費:25.5km/L
Report/金子剛士
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