▲タイヤやエンジンオイルの交換に代表されるメンテナンス、そして車内環境をより快適にするアクセサリーの数々……。カー用品店が車を楽しむうえで欠かせない場所であることは、昔も今も変わらない。一方、ライフスタイルが多様化する中で、カー用品店の役割は車そのものだけでなく、そこから広がる遊びの提案にも及ぶ ▲タイヤやエンジンオイルの交換に代表されるメンテナンス、そして車内環境をより快適にするアクセサリーの数々……。カー用品店が車を楽しむうえで欠かせない場所であることは、昔も今も変わらない。一方、ライフスタイルが多様化する中で、カー用品店の役割は車そのものだけでなく、そこから広がる遊びの提案にも及ぶ

2つのテーマで構成した快適空間

東京のベイエリアで長らく営業してきた「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」が、装いも新たに「A PIT AUTOBACS SHINONOME」(ア ピット オートバックス シノノメ)へとリニューアルした。

先月の11月29日にオープンしたこちらの店舗は、車好きの方はもちろん、車を使うすべての人に発見や体験を提案する、新たなオートバックスのフラッグシップ店舗だ。

都会の景観になじむモダンな建物に入ると、メインの売り場となる2階フロアをはじめ、大きく様変わりしていることがわかる。

旅、アウトドア、ガレージ、家族といった具合に、8つのテーマと車をかけ合わせたコーナーで構成され、中央にはカフェ&ブックコーナーを設置。

書籍や雑誌はテーマごとにわかりやすく陳列されていて、まるで生活関連のショップが集まるショッピングモールに足を踏み入れたのかと、見紛うほど。

外側の壁沿いにカーアクセサリー関連のコーナーが設置されていることからも、従来とは違う発想で作られていることがわかる。
 

遊びや旅のヒントが見つかりやすい

▲店舗2階エリアの中央にはスターバックスコーヒー、喫茶スペースを中心におよそ2万冊もの書籍エリアがそれを取り囲むように広がっている。コーヒーを飲みながら本を読めるくつろぎのエリアだ▲店舗2階エリアの中央にはスターバックスコーヒー、喫茶スペースを中心におよそ2万冊もの書籍エリアがそれを取り囲むように広がっている。コーヒーを飲みながら本を読めるくつろぎのエリアだ
▲2階エリアは車のパーツや用品以外のアイテム点数の多さが特徴だ▲2階エリアは車のパーツや用品以外のアイテム点数の多さが特徴だ
▲オートキャンプ関連のアイテムも充実している▲オートキャンプ関連のアイテムも充実している
▲広めのキッズルームも完備。その周辺にはミニカーをはじめ、玩具や子育てママの参考になる書籍、チャイルドシートなどの展示が充実している▲広めのキッズルームも完備。その周辺にはミニカーをはじめ、玩具や子育てママの参考になる書籍、チャイルドシートなどの展示が充実している

「スーパーオートバックス東京ベイ東雲がオープンして20年あまり。オープン当初は道路交通法が規制緩和されたこともあり、カー用品の需要が大きく広がった時期でした」と語るのは、オートバックスグループの執行役員を務める山添龍太郎氏。

「その後、時代とともに車の使い方や捉え方が変わり、カー用品の種類は一時に比べるとずいぶん少なくなりました。そこで、この700坪近い売り場を、より効果的に活用することを目指して一新したのが、A PIT AUTOBACS SHINONOMEです。いわゆるリニューアルではなく、まったく新しい店のスタイルを目指しました(山添氏)」

あらためて売り場全体を俯瞰してみると、中央のカフェ、そしてブックコーナーの外側にカー用品をレイアウトしているのは、訪れる人たちの好奇心を刺激し、発見を促すためのアプローチであることに気がついた。

「書籍はおよそ2万冊を確保し、車に詳しくない方にも興味をもっていただけるように、関連する売り場を導線上に配置しました。いまやカー用品をはじめとするあらゆるものがインターネット通販で手に入りますが、実店舗には体験するという大きなメリットがあります。今後はすべてではありませんが、他のスーパーオートバックスでも同様の形態にチェンジすることをめざしています(山添氏)」
 

▲店舗のコンセプトについて説明してもらった山添氏。「車も人もピットインしてもらえる楽しいお店ですので、ぜひお立ち寄りください!」▲店舗のコンセプトについて説明してもらった山添氏。「車も人もピットインしてもらえる楽しいお店ですので、ぜひお立ち寄りください!」

車好きのニーズにもしっかり対応!

ピット作業を行う1階も洗練され、新たにユーザーに寄り添うサービスを導入。

3階は車好きにはたまらないスペシャリティエリアとしての品揃えとサービスを充実させた。

お店がある江東区の東雲は、豊洲やお台場など、家族やグループが集まるベイエリアに位置する。例えば若いお子さんを伴っての休日、お父さんがカー用品を探したりメンテナンスをしたくても、家族が楽しめないというケースは多々ある。

その点、ここなら車での外出の延長で目的を果たせるうえ、家族全員が楽しく過ごすことができる。

だから『A PIT AUTOBACS SHINONOME』に足を運ぶときは、できるだけ家族や仲間を誘っていこう。

新しい体験は、1人でも多い方が楽しいに決まっている。
 

▲洗練された1階の超大型ピットエリア▲洗練された1階の超大型ピットエリア
▲ピットエリアの横には厳選された中古車が展示してある。買取りや中古車販売もお任せできるコーナーだ▲ピットエリアの横には厳選された中古車が展示してある。買取りや中古車販売もお任せできるコーナーだ
▲3階エリアは、オーディオ類、アルミホイールやサスペンションキット、スポーツマフラーなどの展示が充実▲3階エリアは、オーディオ類、アルミホイールやサスペンションキット、スポーツマフラーなどの展示が充実
▲同じく3階エリアにはサーキットを走れるシミュレーター、その周りにはレーシングスーツやヘルメット、スポーツ走行用のバケットシートなどが展示販売されている▲同じく3階エリアにはサーキットを走れるシミュレーター、その周りにはレーシングスーツやヘルメット、スポーツ走行用のバケットシートなどが展示販売されている
text/櫻井香
photo/稲葉 真