今見ても新鮮! バブルピーク期の『平成元年』ベイベーたち【平成メモリアル】
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2018/12/06

間もなく終わっちゃう平成をプレイバック
思えば遠くへ来たもんだ、って歌が昔、ありました。
今では女房子供持ち、この先どこまでゆくのやら……。
海援隊の歌だけど、元々は詩人の中原中也の詩らしい。
そんなプチ・トリビアはともかく、平成30年も間もなく終わろうとしています。
ん? ってことは平成になってから、もう30年も経つの!?
バリバリ昭和生まれの私としては、感慨深いです。
ついに我が人生3つの目の元号が来ちゃう。
この記事はそんな時代の節目を前に、平成元年から年ごとに振り返り、当時を懐かしんじゃおう、当時を知らない世代の人は現代史を学んじゃおう、というモニュメンタルな企画です。
車は、時代の世相を最もよく表すプロダクトっていいますからね。私が言ってるだけかもしれないけど。
第1回目の今回は、「平成元年」にヒヤヒヤドキッチョのタイムスリップ。
昔の流行語、死語もじゃんじゃん使っちゃいますよ!
世はバブル景気の最高潮! 車も贅沢だった
平成元年(1989年)といえば、当時の首相はDAIGOのおじいちゃん、竹下登。
当時の小渕恵三・内閣官房長官が「平成」って新元号を発表した日のことが、昨日のことのように思い出されます。
当時の私は17歳。まだ免許も持ってなくて、ローカル線で高校に通ってました。
ずっと「昭和」が続くものだと思ってたから、けっこう「ぶっとびー」だった思い出が。
あ、その流行語は当時まだ生まれてませんでした。

昭和の終わりであると同時に、世はバブル景気の終末期という感じで、日経平均株価が史上最高値を記録したのは、この年の12月29日。
その先にジェットコースター並みの急降下が待っているとも知らず、まだまだ好景気に浮かれてたわけですな(ちなみに、この時点で「バブル景気」って言葉はまだ浸透してないよ)。
千葉県に幕張メッセが新たに開業し、東京モーターショーでこけら落としをしたのも、この年です。
平成元年に登場した車といえば、8代目スカイライン(R32型)、初代レガシィ(BC/BF系)、初代セルシオ(XF10型)などなど。
なんだよ、後世にちながる名車ばっかりじゃん。
まだまだ景気が良かったから、売れると踏めばじゃんじゃん開発費を投入して、妥協のない車作りができたご時世。
スカイラインに4代目(通称ケンメリ)以来のGT-Rが復活したり、海外ではレクサス・ブランドで展開されていたLSを国内でセルシオとして売り出したりと、浮かれ感ハンパないです。
さて、今回はそんな平成元年生まれの名車の中でも、時代を象徴する2台をピックアップして紹介しましょう。
チャンネルはそのまま!

世界中にライトウェイト旋風を巻き起こした名車

まずはマツダのユーノス ロードスター。
ユーノスっていうのは当時マツダが展開していた販売チャンネルのひとつで、1996年には統合されてなくなっちゃったから初代ロードスターにしか冠がつきません。
開発キーワードは「人馬一体」。
車を馬にたとえて、乗り手と車がひとつであるかのような一体感を目指して開発されたってことです。
超かっくいい!
当時、国産スポーティカーといえば、大きめの排気量+ターボのマッチョなやつが主流で、軽くてコンパクトなスポーツカーはほとんどなくなっていました(トヨタMR2は異例中の異例)。
そんな状況で、オープン&2座という絶対ファミリーカー兼用にはできない純ライトウェイト・スポーツ(!)として登場したものだから、カッコはいいけど売れないヨ、と誰もが思ってた。
また、当時のマツダはRX-7こそ存在したけれど、販売のメインはファミリアなどの実用車。
そのブランドが急に「こんなん出ましたけどー(知らない人は泉アツノで検索!)」と英国風のオープンカーを作ったと聞いても、ちょっと無理あるよね、と思われていました。
ところが、これが大ヒット。
国内のみならず海外でも売れ、BMWやフィアットなどにも刺激を与え、世界中にライトウェイト・スポーツの流行を巻き起こしたのです。

「パイクカー」という新ジャンルを確立

続いての登場は、日産のパオ&エスカルゴ。
1987年登場のBe-1に続く日産のパイクカー第2弾で、ボディコンならぬデザインコンシャスな車作りが当時話題になりました。
パオでデザインモチーフになったのは、バナリパ(バナナ・リパブリックの略)で流行ったサファリ風ファッションなんだって!
中身はマーチやパルサーバンという既存の車だったけど、外観が刺激的ならそれでいいじゃん、という割り切りが斬新でした。

発表直後から大いに話題になり、当然のように予約が殺到。期間限定販売という特殊な販売方式が希少価値を高めました。
レトロ・テイストがウケた両車も今では本物のビンテージになりつつありますが、中古車市場では相変わらずの人気。
外観はレトロだけど、ボディパネルの成形や塗装には当時最新の技術が使われていたこともあって、現在でもコンディションの良い個体が多く残っています。
個性が光る平成元年
当時デビューした車を見回すと、紅白かオールスター感謝祭かってくらい、超個性的なメンツばかり。
また、たとえ大衆車であっても、製造工程的に凝った作りをふんだんに採用していたことが分かります。
だから今見ても新鮮なんだよなー。バブル景気万歳!
2018年の今、買おうとすると当然30年落ちってことになるけど、ビッカビカにリフレッシュして乗ってたらシャレオツじゃない?
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