今回のテーマ

-そろそろETCを始めませんか?-

今年のゴールデンウィーク中の外出で料金所渋滞に遭遇した人は多いはず
料金所をスムーズに通過できるETC
現在では全国平均で68.2%の人がすでにETCを利用している
マイレージ機能など様々な特典のあるETC
2人の評論家に装着のきっかけを聞いてみた

島崎七生人

料金体系や仕組みには賛同していないが
使い始めると便利で手放せない


島崎七生人さん●モータージャーナリスト
しまざきなおと
車だけでなくカーナビやデザインなどにも造詣が深いライター。
一般ユーザー視点でのリポートが得意で執筆活動は幅広い

 日本の有料道路の料金体系、仕組みに必ずしも賛同しているわけではない。なのでETCユニットも、最初は積極的にそれを使おうとは思わなかった。一台はカーナビ取り付け作業と一緒に、もう一台は車検時にディーラーがサービスしてくれるというのでユニットを取り付けたまでだった。
 が、実際に使い始めてみると、ケータイやインターネットの検索機能のようにコレはとても便利。もう手放せない…と思う。
 一番イイと思うのは、当然ながら料金所のゲートを止まらずに“スルー”できることだ。この魅力はやはり絶大。特にボディサイズの大きな左ハンドル車の場合は、涙が出るほど嬉しいに違いない。僕もまだETCはおろか、左ハンドル車用ゲートなど設置されていない頃、左ハンドル車に乗って苦労した。無人のマシンだとお手上げで、いちいち降りなければならず後続車に迷惑をかけたし、有人の場合に“マジックハンド”のようなモノを使ったりもした(もちろん、はなはだ相手に失礼なので、スグに使うのはやめた)のを思い出す。中古車で自分が乗りたい車が左ハンドルしかない場合、そういう車(オーナー)にとってETCはマストだろう。
 またコレも当然ながら、料金所手前で現金を用意しなければならない面倒からも開放される。「(納めることが)わかっているなら、お釣りのないようにちゃんと準備しておきなさい」。小学校の頃から、給食費だの月謝だの毎月納めるものがあるとその折々に親にずっとそう教えられた僕は、大人になって車を運転し始めると、料金所の何十㎞も手前から手に汗をかいて現金を握りしめていたもの。そんな手間や緊張感を味わわずに済むのだから大いに助かる。 走行条件により料金の割引が適用されるから、コストの節約もできていい。