今回のテーマ

-あなたの石油価格上昇の対策法は?-

最近では沈静化していたガソリン価格。しかし、再び高騰の危機に面している
車を所有すると必要になる維持費の中で、価格の変動が激しいのが燃料代
1円の上昇でも財布の中身を直撃する
そこで、今回は車だけでなくお金にも詳しい自動車評論家2人に
今実践している燃料費を安く抑えるコツを聞いてみた

国沢光宏

すでに始めている人も多いが
燃費を基準とした車選びが大切


国沢光宏さん●自動車評論家
くにさわみつひろ
フェラーリからプリウスまで所有する車は多彩なラインナップを誇る
収入の大半を車とスキーにつぎ込む

 「燃料高騰に対する作戦」は3つあると思う。すぐできるのが「ガソリンの入れ方」である。ご存じのとおりガソリンの価格って全国統一じゃない(5月11日時点で確認できる日本一安いスタンドは118円/L)。同じ地域でもスタンドによって5円くらい違う。こんな場合、賢い消費者として取るべき対応は「少しでも安いスタンドで入れる」だ。高いスタンドの売れ行きが落ちれば価格競争してくれます。不運にもガソリン相場の高い地域に住んでいる人は普段から満タンにしておかず、安い地域へ行った時にお腹一杯にすればよろしい。

 2つ目が「なるべく車に乗らない」という作戦。遠くない外出は自転車やバイクを使おう。自転車だったら運動不足解消になるから一石二鳥かと。ここで「車の代わりに乗るんだからカッコいい自転車にしよう」と考えてしまう人も少なくないようだけれど、新品の高級自転車は盗まれる可能性大。結局、安心な場所にしか乗っていけないため車を選んでしまう。買うなら上質なれどシンプルな実用車にすべし。私は電動アシスト付き自転車が欲しくなってしまっている(何を隠そうホンキで見に行こうと思ってます)。

 3つ目は「燃費の良い車を買う」。これが本来の姿かもしれない。プリウスに乗っているけれど、昨今のガソリン高も“ほぼ”気になっていない。だって東京都内の渋滞で20km/L。流れの良い道なら22km/L以下に燃費が落ちることなどありませんから。1カ月に1500㎞走るような使い方で、給油は35~40Lを2週間に1回のペース。チョイ乗りの多い人なら、軽自動車も良いチョイスだと思う。幸い日本は燃費の良い車が多数揃っている。買い替える時は燃費を基準に車選びをしてみたらいかがでしょう。