▲およそ30年にわたって登山、釣り、サーフィンなど、様々なアクティビティを楽しんできたshimoncampさん。愛車は、アメリカでダッジ キャラバンと呼ばれるミニバンの4代目で、正規輸入されていたロングボディのグランドボイジャー。2011年に中古車を約200万円で購入した▲およそ30年にわたって登山、釣り、サーフィンなど、様々なアクティビティを楽しんできたshimoncampさん。愛車は、アメリカでダッジ キャラバンと呼ばれるミニバンの4代目で、正規輸入されていたロングボディのグランドボイジャー。2011年に中古車を約200万円で購入した

大勢で過ごすための工夫がいっぱい

真冬のキャンプは辛い。じっとしていることが多いし、寒さ対策をしっかりしておかないと体がもたない。それでもShimoncampさんは、大型のテントをフィールドに持ち込んで、キャンプ仲間と長い夜を楽しんでいる。この「寒いけど楽しい」感覚は、実際に体験してみないとわからない。

「大型テントは北欧の『ヒルバーグ』というブランドのもの。グループ登山のベースキャンプにも使われるテントなので、風に強く、たためば小さくなります。寝るときは、一人用テントを中に入れています」
 

▲こちらは就寝用のテントで、やはり「ヒルバーグ」製。サンドベージュのカラーは人気が高い ▲こちらは就寝用のテントで、やはり「ヒルバーグ」製。サンドベージュのカラーは人気が高い

大型テントには石油ストーブも持ち込む。もちろん換気に注意しながら使っているが、いくつものテーブルやクーラーボックスをシステマチックに並べての「アウトドア宴会」は、経験に基づく周到な準備と寒さに耐える“気合”なくしては成立しない。

Shimoncampさんがこのスタイルを確立したのは、7年ほど前のこと。

「キャンプに詳しい人と知り合って、テントを譲ってもらい、張り方も教わりました。やり始めると、だんだん道具にもこだわりが出てくるんですよね。ヒルバーグのテントを手に入れてからは、道具がどんどん増えていって……。子供が成長して、家族でキャンプに行く機会が減ったので、最近は大人同士で集まっているんです」

▲クーラーボックスは「アディロンダック」のスツールを台にしている。地面から離すことで本来の保冷能力を発揮できるうえ、取り出しもしやすい ▲クーラーボックスは「アディロンダック」のスツールを台にしている。地面から離すことで本来の保冷能力を発揮できるうえ、取り出しもしやすい

大量のキャンプ道具を運ぶための車も、マツダのMPVからクライスラー グランドボイジャーへと変わった。

「たくさん積める車が欲しかったんですが、ハイエースは実用的すぎるので、アウトドアが似合うグランドボイジャーにしました。アメ車に詳しい知人が、頑丈で故障も少ないと後押ししてくれたのですが、確かにトラブルはないし、高速道路でのゆったりとした乗り味が気に入ってます」

▲3列目シートをたたんだ状態。中央の緑色のパックが大型テント ▲3列目シートをたたんだ状態。中央の緑色のパックが大型テント

悠然としたたたずまいのグランドボイジャーは、体格のいいShimoncampさんと、とても似合う。

本人は特に意識していないようだが、それは遊び道具を突き詰めていく中で、自然と磨かれていったものなのだろう。遊びに熱中することは、後悔しない車選びにもつながるのだ。

▲フェンダーの擦り傷を隠すのと、ドレスアップを兼ねてノーズマスクを装着。アメリカ車にはこれが似合う! ▲フェンダーの擦り傷を隠すのと、ドレスアップを兼ねてノーズマスクを装着。アメリカ車にはこれが似合う!

※本記事は、カーセンサー 2018年3月号(2018年1月20日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています

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クライスラー グランドボイジャー(2代目)
text/櫻井香
photo/見城了