ランドローバー製3列7人乗りSUV+大型狩猟犬のアウトドアスタイル
2021/03/13
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
3列目をたたんだラゲージに愛犬を乗せてフィールドへ
キャンプ好きの間で高い評価を受けている、「ムラコ(muraco)」というブランドがある。埼玉県狭山市に本拠を構え、シンプルで洗練されたデザインと、過酷な状況での使用にも耐える信頼性の高さが、人気の理由だ。
代表の村上卓也さんは若い頃からキャンプや旅を楽しみ、社会人になってからはインテリアショップで働いた後、アメリカ・ボストンへ留学。その後、ITアウトソーシングサービスの会社を経て父親が経営する金属切削加工の会社を受け継ぎ、2016年から新規事業としてムラコを立ち上げた。
「10代の頃には自転車で九州一周の旅をしたこともあります。運転免許を取ってからは、車もたくさん乗りました。ユーノス ロードスター、BMW、ランドローバー、ボルボときて、今乗っているのがランドローバーのディスカバリーです」
4WD専業メーカーのプロダクトとしては、ハイエンド系のレンジローバーシリーズもあるが、村上さんはディスカバリーが好みだとか。
「3列シートで7人が乗れて、本格的なクロスカントリー性能を備えていることはもちろん、これみよがしなデザインでないところがいいですね」
この日は多忙な仕事の合間を縫って、会社のある狭山から圏央道を走って神奈川県の自然豊かなフィールドにやってきた。3列目をたたんだラゲージに、愛犬のグリくんを乗せて。
フィールドを存分に駆け回る、狩猟犬ならではの運動能力
グリくんはドイツ原産の「ワイマラナー」という大型犬種のロングヘア。筋肉質で長い脚をもつことからわかるように、狩猟犬としての資質をもつ。
「グレージュの美しい毛並みが特徴です。十分な運動量が必要で、散歩は毎日1時間やっています」
広いラゲージを備え、「ボディ剛性の高さからか、何時間運転しても疲れない」(村上さん)というディスカバリーに乗ってきたとはいえ、我慢していたのだろう。車外に出たグリくんは、冬のフィールドをこれでもかというほどのスピードで走り回った。
「一時、体重が40kgまでいったのを、なんとか30kg台前半までダイエットさせました」
初めて来た土地で生き生きとしていたグリくん。村上さんがたき火を始めると、おとなしくそばで寄り添う。その姿がとても愛らしい。
「僕はずっといろんな所に行って、様々な人たちと出会ってきたせいか、新しいことを始めるときに“壁”を感じることがありません。父の会社を受け継いで、ムラコを立ち上げるときは、社内でも反発がありました。ブランドが軌道に乗った今でも休日は販売イベントなどに行くことが多く、終わった頃にはくたくたになります」
「それでもディスカバリーがあれば前向きに行動できるし、家族やグリもいる。楽しい時間が次へ向かう活力になるんですね」
村上卓也さんのマイカーレビュー
ランドローバー ディスカバリー
村上さんのディスカバリーは現行型の「HSE Td6」。3Lのディーゼルエンジンを搭載し、最大渡河深度(水中を走れる深さの目安)は900mm。
●年間の走行距離/2万km
●マイカーの好きなところ/デザインと道具としての質の高さ
●マイカーの愛すべきダメなところ/ナビ、オーディオまわり
●購入する際に比較したクルマ/レンジローバースポーツ
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/遠距離を頻繁に行き来する人で、時間に拘束されたくない人
フリーエディター
櫻井 香
男性総合誌の編集者を経て、フリーランスに。雑誌メディアを中心に、カルチャー、アウトドア、ファッションなど、様々な企画を編集・執筆。これらのジャンルとクロスオーバーする形で車の楽しみ方を俯瞰し、非マニア層にもわかりやすい企画を得意とする。
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