居住性と使い勝手が追求された、快適プリウス!

  • トヨタ プリウスα 走り|ニューモデル試乗
  • トヨタ プリウスα インパネ|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

プリウス派生の新ハイブリッド

型式上はステーションワゴンだが、5人乗りのほか7人乗り仕様も設定されたプリウス派生のマルチパーパスビークル。ボディをひと回り大きくし、居住空間とラゲージスペースを拡大。搭載するパワーユニットはプリウスと同様の1.8Lエンジン+モーター。7人乗り仕様にはリチウムイオン電池を搭載する。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

前後の揺れを抑える制御技術が光る

乗り味は、一言で言えばプリウスのそれ。車重増による加速時のもたつきが発生しないよう、ファイナルギア比をローギアード化したりモーターを水冷化するなど工夫が凝らされている。また路面の状況に応じてモーターのトルク制御を使い前後のピッチング(揺れ)を抑える新制御技術は秀逸と言えるレベルだ。
  • トヨタ プリウスα 樹脂製ル
ーフ|ニューモデル試乗
  • トヨタ プリウスα サードシート|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

プリウスより快適性がアップ!

乗り込んだ瞬間からプリウスよりさらに良くなったのがわかる。前席はヒップポイントが30mm上がっており乗り降りが楽。2列目は足元と頭上回りのスペースが拡大している点が快適性をさらに向上させている。またプリウスにはないリクライニング&スライド機構も有効。ラゲージは奥行き&高さとも十分。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

息の長い満足感を提供するだろう

燃費が驚くほど良くて、人もしっかり乗れて、一定以上のステータスも欲しい、と思っている人にはピッタリの車と言える。オーナーに対する周囲からの注目度も非常に高いはずだ。ある意味究極の贅沢車だ。この高い満足感は、後々中古車で手に入れてもそれほど薄まるものではないだろう。

SPECIFICATIONS

グレード G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4615×1775×1600
ホイールベース(mm) 2780
車両重量(kg) 1490
乗車定員 7人
エンジン種類 直4DOHC/モーター
最高出力 73kW(99ps)/5200rpm/60kW(82ps)
最大トルク 142N・m(14.5kg-m)/4000rpm/207N・m(21.1kg-m)
車両本体価格 235万~330万5000円
(北海道地区 238万7800~332万8100円)

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)

総合評価19/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
プリウスとは若干考え方が異なりオーディオ&ナビは全グレードレス仕様となる(6スピーカーは付く)。ちなみにメーカー純正オプションのカーナビ&オーディオの価格は50万850円だ
SAFETY(安全性)4/ 5
S-VDC(車両安定デバイス)やサイド&カーテンシールドアエバッグなど安全装備は充実している。プリウスの最上級グレードには標準装備されるプリクラッシュセーフティはオプション扱いとなる
ECO(環境性能)5/ 5
「平成22年度燃費基準+25%達成」と「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を受けている。さらに省エネ法に基づき定められている燃費目標基準の2015年度燃費基準も達成している
MILEAGE(燃費)5/ 5
10・15モード燃費は31.0km/L。プリウスの同等グレードと比較して4.5km/Lのビハインドだが、100kg以上の車重増を考えればこの値は十分。実用シーンでは20km/L超えは難しくないだろう
VALUE(バリュー)3/ 5
プリウスα専用の装備・機能は多いが、オーディオレスの設定は予算の上乗せになる。リチウム電池の供給の関係か、目玉の7人乗り仕様が2グレードと、選択の幅は限られている
写真:篠原晃一 文:高山正寛