TCS/Traction Control System(てぃー・しー・えす/とらくしょん・こんとろーる・しすてむ)/[安全]

Traction Control System(トラクションコントロールシステム)の略で、アクセルを踏み込んだとき、パワーがかかりすぎて、タイヤがホイールスピンするのを防ぎ、駆動力を効率よく制御する装置のこと。

4輪に装着された速度センサーとマイコンの一種、ECU(Electoronic Control Unit)により、タイヤの空転を検知すると、エンジンの電子制御スロットルを絞ったり、燃料噴射装置の燃料供給量を抑制して駆動力をコントロールしホイールスピンを抑える働きをする。雨天時や悪路など、滑りやすい路面で効果を発揮するのはもちろん、コーナリング時の操縦安定性確保にも役立つ。ホンダをはじめ、一般的にTCSと呼ばれるが、トヨタではTRC、三菱ではTCLといった略称も使われる。