IMA/integrated Motor Assist System|自動車なんでも用語集

IMA/integrated Motor Assist System(あい・えむ・えー/いんてぐれーてっど・もーたー・あしすと・しすてむ)/[環境]

IMAとはIntegrated Motor Assist Systemの略で、ホンダが採用するハイブリッドシステム。ひと言でハイブリッドシステムといってもさまざまな方式が存在するが、IMAはモーターがエンジンをサポートし、構造がシンプルで軽量なパラレル方式。エンジンとモーター、さらにパワーコントロールユニットとバッテリーからなるIPU(=Intelligent Power Unit/インテリジェントパワーユニット)で構成される。

その特徴は、主動力源があくまでもエンジンであること。モーターは補助動力として設計され、従来のエンジンではフライホイールが設置されているエンジンとミッションの間に薄くコンパクトなモーターが収まっている。このモーターはフライホイールの役割も兼ね、従来車にもそのまま搭載することが可能だ。

エンジンが主動力源のため、トヨタ プリウスのように発進時、モーターのみで走行することはできないが、モーターがエンジンをサポートすることで燃費を抑えつつ力強い発進&加速を実現。さらに低速クルーズ時にはエンジンを休止することで燃費の向上を図り、逆に高速クルーズ時はエンジン自体の燃費が良くなるため、モーターを休止して電力の節約を図る。また、急加速が必要な時はエンジンとモーターの両方が働き、燃費を抑えつつパワフルに加速することができ、減速時はエンジンを休止するとともに惰性で回転するタイヤのエネルギーをモーターで回生し、バッテリーを充電する。

IMAは1997年に発表され、2年後の99年、初代インサイトに搭載されデビュー。その後、初代&2代目シビックハイブリッド、2代目インサイトに採用されている。