ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェ カレラカップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015シリーズ第3戦、第4戦 モービル1チャレンジを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2015年5月2日(土)、3日(日)に開催いたします。

岡山の開幕戦に続いて、今回もSUPER GTとの併催で行われる富士大会。ここは3月に実施された合同テストの舞台でもあり、各ドライバーはコース攻略やマシンセッティングなど、万全の準備で臨んでくることが予想される。ただ、気温と路面温度はテスト時よりも高くなる可能性が高い。6月と8月にも2戦ずつ富士開催が控えていることを考えると、今大会でいち早く最適なセッティングと戦略を決めることが、タイトル争いを有利に進める上で重要な鍵となるだろう。

富士スピードウェイは約1.5kmのメインストレートを持つ、世界でも屈指の高速サーキットとして知られているが、後半にはタイトなコーナーが連続するテクニカルセクションが待ち受けている。ストレートスピードを重視するか、低速区間での曲がりやすさを重視するか、セッティングバランスの取り方がタイムやリザルトに影響してくるため、予選前日に設けられた2回の専有走行が非常に重要なセッションとなる。オーバーテイクポイントはいくつかあるが、メインストレート直後に控える1コーナーのブレーキング勝負が筆頭になるだろう。

現在、シリーズをリードしているのは、岡山で2連勝をあげた#15元嶋佑弥。2014年に引き続き、今年もスカラシッププログラムドライバーとして参戦している元嶋は、開幕戦で2番グリッドからスタートダッシュに成功し、ポールポジションの#78近藤翼に先行。そのまま逃げ切って優勝を飾ると、第2戦もポール・トゥ・ウィンを決め、強烈なインパクトを残した。その近藤は2戦とも僅差の2位。富士ではまずポイントをタイに戻すことに集中しなければならない。岡山で連続3位表彰台のルーキー#12久保凛太郎は、カップカーとPCCJの戦い方への習熟がかなり進んできている印象。さらなる上位進出も望めそうだ。また、勢いある若手との争いに情熱を燃やす#19永井宏明や、今年はオーバーオールからエントリーの2014年PCCJジェントルマンクラス覇者#7星野敏、そして唯一の女性ドライバー#11塚本奈々美らも、走り慣れたコースで岡山以上のリザルトを狙う。

ジェントルマンクラスは#9武井真司が岡山で2連勝。タイトル獲得に向けて好発進を切った。とはいえ、表彰台に上がったドライバーも実力者揃い。開幕戦ではベテランの#24剛覇矢人が2位、PCCJ初参戦の#25内山清士がデビュー戦3位。第2戦では2013年同クラスチャンピオンの#2田島剛が後方スタートから追い上げての2位、国際レース経験豊富な#37久保田克昭が3位など、各者が実績通りの走りを披露した。そして岡山では彼らに追随していた他のドライバーも富士での走行経験は充分。これまで以上に白熱した戦いが予想される。

富士大会のスケジュールは、専有走行が5月1日(金)9:45-10:10、12:00-12:25の2セッション。予選は5月2日(土)11:10-11:40。第3戦の決勝レース(15周)は同日16:00から、第4戦決勝レース(15周)は5月3日(日)の11:05から、それぞれスタートを迎える予定となっている。
毎年多くのレースファンで賑わうゴールデンウィークの富士戦。サーキットに響き渡る911 GT3 Cup (Type991)の鋭いエグゾーストノートと共に、カレラカップパイロットは再び熱く熾烈な戦いを繰り広げる。