走りのDNAと抜群のパッケージングが融合
新時代のコンパクトカーへと華麗に変身

スバル インプレッサ インパネ
↑トップグレードとなるS-GT(右)、9色あるボディカラーのうち、6色が新色。写真のライトニングレッドは3万1500円高のオプションカラー、鮮烈な色遣いはかなりインパクトが高い

コンセプト
スポーツワゴンから5ドアハッチバックへ

 STIやWRCがもつ「走り」のイメージ、一方で末期モデルとはいえ特別仕様車「1.5iスペシャル」が116万5500円という群を抜くお買い得価格で登場するなど、インプレッサの販売は他社とは少し違うものであった。こうした中、新モデルで目指すのは幅広いユーザーの獲得であることは言うまでもない。4ドアの導入は年内という噂だが、まずは新型が世界で通用する上質なコンパクトカーとして5ドアハッチバックで発売。わかりやすく言えばVWゴルフやマツダアクセラ、トヨタオーリスといった世界的に販売されているCセグメントへの新たなる挑戦であろう。

エクステリア
まずは5ドア1本で勝負 個性的なデザインが魅力

 前述したように新型は5ドアハッチバックのみとなる。注目は旧型から大きく変更されたボディサイズだろう。全グレード水平対向エンジンを搭載することで重心の低いフォルムを形成できることは容易に想像がつくが、全長を50mm短くしながらホイールベースはなんと95mm拡大しているのが特徴だ。鷹の目をモチーフにしたランプをはじめ、ボディはリアのオーバーハングを切り詰めることで軽快感を、フェンダー部も重心の低さと安定感を演出することで「走りのスバル」のイメージを訴求する。

インテリア
豊富な収納や広い室内 使い勝手が大幅に向上

 なんと言ってもホイールベースの拡大に伴い、後席(特に足元)が広くなったのが最大のニュースだ。リアドアもほぼ直角まで開くことで乗降性を高めている。ラゲージルームは新開発のリアダブルウィッシュボーンサスペンションの採用により、タイヤハウスの出っ張りを極力抑えることに成功。これにより、広さと使い勝手を向上させている。また旧型ではお世辞にも多いとは言えなかった収納スペースがこれでもか、というくらい増えているのが特徴だ。
 一方装備面では標準オーディオのレベルアップやオプションのHDDナビが進化、空調は20S以上がフルオートエアコンとなる。さらに盗難警報装置を全グレードに標準装備、イモビライザーも一部グレードにオプション設定するなどセキュリティ面の進化も見逃せない。

■SPECIFICATIONS S-GT
・トランスミッション:4AT
・駆動方式:4WD
・全長×全幅×全高(mm):4415×1740×1475
・ホイールベース(mm):2620
・車両重量(mm):1390
・乗車定員(人):5
・エンジン種類:水平対向4DOHC+ターボ
・総排気量(cc):1994
・最高出力[kW(ps)rpm]:184(250)/6000
・最大トルク[N・m(kg-m)/rpm]:333(34.0)/2400
・10・15モード燃費(km/L):13.0
・ガソリン種類/容量(L):無鉛プレミアム/65
・車両価格(万円):252.0
POINT

[1]オーバーハングを切り詰め
軽快感を増したリアスタイル

スバル インプレッサ リアスタイル

[2]全長は旧型−50mmに対し
ホイールベースを95mm拡大

スバル インプレッサ サイドスタイル

[3]スポーティさと質感を
うまく両立したインパネ

スバル インプレッサ インパネ

[4]ホイールベース拡大に伴い
劇的に向上した後席の居住性

スバル インプレッサ リアシート

[5]250ps&34.0kg-mを発生
伝統の水平対向ターボエンジン

スバル インプレッサ エンジン





【スバル インプレッサのカタログを見る】

発表日:平成19年6月5日 取り扱い:スバル店

※カーセンサー関東版12号 6月7日発売号に掲載予定の記事を先行して公開しています。
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