この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目するカーセンサー(雑誌)での連載。今回はスバル インプレッサスポーツをクローズアップ!

▲荷室の容量の大きいインプレッサスポーツなら、大きな荷物でも楽に積み込める▲荷室の容量の大きいインプレッサスポーツなら、大きな荷物でも楽に積み込める

Cセグハッチの王道はフォルクスワーゲン ゴルフ

スバル インプレッサスポーツはいわゆるCセグメントのハッチバックだ。略してCセグハッチ。このカテゴリーとして世界で最も認知され、また世界中の自動車メーカーが長年ベンチマークとしてきたのはフォルクスワーゲン ゴルフだ。常にベーシックカーのお手本であり続け、Cセグハッチのことを「ゴルフクラス」と呼んだりもするほど。日本市場でも、2016年にミニにその座を明け渡したものの、2015年まで30年近く輸入車販売台数ナンバー1の座にあった。この他、プジョー308、ボルボV40、BMW 1シリーズなど、多くのCセグハッチが日本に入ってきている。

国産車もかつてはゴルフに追いつけ追い越せとばかりにCセグハッチに様々なモデルをラインナップしたが、コンパクトモデルの人気カテゴリーがハイトワゴン、軽自動車、SUVなどへと変化し、ホンダ シビックや日産 パルサーやティーダなど、多くのモデルが販売中止となった。

現在、国産Cセグハッチの王者として君臨するのはトヨタ プリウスだ。エコブームを背景に万人から支持を集める。車台を共有するC-HRはどちらかというとSUVだが、使い勝手はハッチバックと変わらず、4WDもあるのでインプレッサスポーツと競合する。一番のライバルはマツダ アクセラスポーツだ。インプレッサ同様、走りの良さを重視する層は両車で迷うはず。

インプレッサスポーツを魅力的だと思った方へ、オススメの中古車はこちら

人気車のライバルはもちろん新車だけではない。中古車にまで視野を広げれば選択肢は無限大に広がる。とはいえ、膨大な車種の中から選ぶのは困難な作業だ。そこで、塩見さんと編集部員がオススメの中古車をセレクト。お得に手に入るこんなモデルはいかがだろうか(※中古車価格帯、モデル流通量はともに4月21日時点のカーセンサーを参照)

スバル レヴォーグ(現行型)

▲2014年6月デビューのレヴォーグ。インプレッサスポーツの上位モデルで、車体はレヴォーグの方が若干大きい ▲2014年6月デビューのレヴォーグ。インプレッサスポーツの上位モデルで、車体はレヴォーグの方が若干大きい

レヴォーグはインプレッサの上位モデルだが、1.6GTアイサイトは277万5600円で、インプレッサの最上級グレードの2.0i-Sアイサイトに比べわずか18万円高。中古車なら出たばかりのインプレッサよりも物件数が豊富かつ低価格から狙えるので、実質的に負担額はさほど変わらないはず。動力性能はターボエンジンのレヴォーグの方が上。当然荷室容量もワゴンのレヴォーグが上回る。実は身内に悩ましい選択肢があるのだ。(塩見)
【中古車価格帯】200万~380万円
【モデル流通量】約310台

フィアット 500X クロスプラス(現行型)

▲500X クロスプラスは輸入車の中でも数少ない4WD ▲500X クロスプラスは輸入車の中でも数少ない4WD

Cセグハッチを見回すと、日本車より輸入車の方が選択肢が豊富だが、4WDとなると途端に輸入車は分が悪くなる。フィアット 500XクロスプラスはカテゴリーとしてはSUVに片足を突っ込んでいるが、このクラスの現行モデルとしては貴重な輸入4WDだ。ジープが開発した4WDシステムだけにオンデマンドながら十分な悪路走破性が備わるはず。台数は多くないものの、中古車市場では300万円未満の物件もある。(塩見)
【中古車価格帯】270万~340万円
【モデル流通量】約20台

フォルクスワーゲン パサートヴァリアント(現行型)

▲Cセグメントからは外れるが、ステーションワゴンでお探しならパサートヴァリアントも選択肢に ▲Cセグメントからは外れるが、ステーションワゴンでお探しならパサートヴァリアントも選択肢に

ゴルフよりも大きいDセグメントに属する、フォルクスワーゲンの日本におけるフラッグシップモデル。水平基調のインパネなど、シンプルながらも質感の高い内装が特徴的。レーダーとカメラ併用のプリクラッシュブレーキや車線移行を助ける運転支援システムなど、安全運転をサポートする装備が充実。JC08モードで20.4㎞/Lと燃費性能も良い。(編集長・西村)
【中古車価格帯】250万~540万円
【モデル流通量】約80台

日産 ラシーン(初代)

▲運転しやすさに加え、価格の安さもポイントの日産 ラシーン ▲運転しやすさに加え、価格の安さもポイントの日産 ラシーン

どこにでも行けて運転しやすい車といえばこれ。全グレードが4WD設定だが、特にオススメなのが2L、1.8Lモデル。「アテーサシステム」が搭載されているので悪路での走破性も高い。カクカクしたボディと真っすぐ伸びたボンネットのおかげで車幅感覚がつかみやすく、前方の見渡しも良好で運転しやすいはずだ。(編集部・大平)
【中古車価格帯】20万~110万円
【モデル流通量】約160台

スバル インプレッサXV(現行型)

▲車高の低いタイプの車は運転が不安……そんな方にはアイポイントが高く見切りがいいインプレッサXVがオススメ ▲車高の低いタイプの車は運転が不安……そんな方にはアイポイントが高く見切りがいいインプレッサXVがオススメ

ボンネットの長い車の運転に不安を感じる女性も多いはず(私もその一人)。そんな人にオススメなのが、アイポイントが高く運転しやすいXV。実は全長や全幅はインプレッサスポーツとほとんど変わらないが、アイポイントが高いだけで運転するときの安心感は段違い。流通量もそこそこで、総額100万円台から狙えるのも◎。(編集部・溝上)
【中古車価格帯】140万~360万円
【モデル流通量】約300台


【解説した人】塩見智
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスの自動車ライターへ。最近、カーセンサーnetを数十クリックした結果、ディーゼルのボルボ V40を購入。

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text/塩見智、編集部
photo/逢坂聡、スバル、フィアット、フォルクスワーゲン、日産