コンセプト
走りと広い居住空間を両立
安全装備の充実度も高い

低重心が生み出すセダンのような走りとミニバンならではの機能性が兼ね備わったモデル、オデッセイにフルモデルチェンジが施され、4代目へと進化を遂げた。
この新型は「感性クオリティ」が追求され、低重心シャーシや軽量＆高剛性ボディの採用により、先代モデルを上回る走りの性能を実現。しかも低全高ながら7人が快適に乗車できるゆとりの居住空間も兼ね備えられている。さらにフロントピラーのスリム化や着座位置のV字状配置など、全席で心地よさと爽快感が感じられる車が目指された。
また、車速／車間制御機能(ACC)や車線維持支援機能(LKAS)、歩行者傷害軽減ボディ、サイドカーテンエアバッグなどの安全装備の充実も図られている。

バリエーション
2.4L直4＋CVTの組み合わせにより
力強い走りと低燃費を両立

新型オデッセイのグレードは「M」「L」「Li」にスポーティな「アブソルート」を加えた4種類。全モデルにFFと4WDが設定され、搭載されるエンジンはi-VTECが備わった2.4L直4DOHC。通常モデルはレギュラー仕様で最高出力173ps、最大トルク22.6kg-mを発揮するが、アブソルートのみプレミアム仕様となり、最高出力206ps（＋33ps）、最大トルク23.7kg-m（＋1.1kg-m）となっている。組み合わされるミッションは、通常モデルのFFにCVT、4WDとアブソルートは5ATで、アブソルートにはパドルシフトが備わる。
もちろん燃費性能にも優れ、M・L・Liの2WDで10・15モード燃費はクラストップの13.2km/L。平成22年度燃費基準＋25％が達成され、平成17年排出ガス基準75％低減レベルの認定も取得している。
ボディカラーは全6色で、組み合わされる内装色は、通常モデルが3色、アブソルートは2色。価格はM（FF）の259万円からLi（4WD）の361万円まで。アブソルートはFFが289万円、4WDが314万円だ。

内外装
低全高を感じさせない広い室内
多彩なシートアレンジは簡便性も高い

先代ゆずりのワンモーションフォルムを基本に、一体感を持たせたフロントマスクや傾斜が強められたテールゲート、ワイドなリアビューにより、従来のミニバンとは一線を画すフォルムが実現。そのアグレッシブな外観に負けずインテリアも鳥が翼を広げたような造形で、先進性を強調しつつ機能性も高い。
シートは2列目に左右席と中央席のシートバックをそれぞれ倒せる3分割可倒式が採用されたり、3列目は床下にフラットに格納できるなど、多彩なシートアレンジが可能。また、操作もワンアクションで行うことができる。ラゲージスペースは7名乗車時で259L、5名乗車時で708Lと広く、テールゲート開口下部の幅が広げられ、荷物の積み降ろしもしやすくなった。また、22Lの容量を持ったラゲージルームアンダーボックスが備わるなど、利便性も十分。
装備面では、エンジンやCVT、エアコンを協調制御することで低燃費走行を支援するECONモードや、4つのカメラで車の全周囲映像を表示し、駐車を支援してくれるマルチビューカメラシステムなどが魅力だ。