コンセプト
コンセプトは「RE-GENERATION」
常識を見直した新しい「2」シリーズ

プジョーの基幹モデルであるBセグメント車の「2」シリーズが207から208へとモデルチェンジを果たした。今回の変更のコンセプトは「RE-GENERATION」。車のスタンダードや常識を見直し、まったく新しい、これまでにない価値観を表現したモデルとしてデビューした。単なるフルモデルチェンジにとどまらず、今後のプジョーの車づくりへの挑戦と新たな方向性を示すものとして重要な意味をもつモデルだという。

開発時の目標は、コンパクトで軽量、スペースユーティリティに優れた車を作ること。ホイールベースは207と同寸ながら、フロント－75mm／リア－10mmと、前後オーバーハングを短縮することでボディのダウンサイジングを図りながら、より大きな室内スペース、ラゲージスペースが確保されている。また、アルミニウムパーツや高張力鋼板、さらに超高張力鋼板の採用に加え、ルーフのレーザー溶接など、徹底した軽量化が図られたこともトピックだ。同じエンジンを積んだ207と比べて100kgも軽くなったという。

内外装
プジョーらしさと革新性との融合
新感覚のインストルメントパネル

エクステリアは、コンパクトなシルエットと短いオーバーハング、ボンネットとAピラーの滑らかな連携など、プジョーならではの美しいスタイリングはそのままに、新しい時代の新しいスタイリングが目指された。フロントグリルは、今後の新世代プジョーを示唆する空中に浮かんだ彫刻のようなイメージのフローティンググリルを採用。大型グリルのエアインテーク機能は燃費性能にも貢献するという。ボディ全体はスカルプチュアル（彫刻的）で、ひとつの塊から削りだしたような印象。前後の灯火類にはLEDが施され、華やかさが演出された。

インテリアは、従来では考えられないくらい小径なステアリングと、その上部に備わるインストルメントパネルとの組み合わせに目を奪われる。ヘッドアップインパネと呼ばれるこれらの意匠は、人間工学に基づいた視認性と操作性、さらにはデザインとの完全な融合を意図したもの。自然に目に入る見やすさが際立つメーター類、センタークラスターに配置された様々な情報をドライバーに提供する7インチのタッチスクリーン、楕円で小径のステアリングによる良好な操作性など、新たなドライビング感覚が与えられている。

高い安全性能も変更のポイントだ。衝突時に衝撃を吸収するために変形するアルミ製ビームアブソーバーや、合計6つのエアバッグなどにより、欧州の厳しい安全基準である2012年ユーロNキャップで最高評価の5つ星を獲得した。

バリエーション
3ドアと5ドアの2種類のボディ
新開発の1.2Lと定評ある1.6Lエンジンを用意

ボディバリエーションは3ドアと5ドアの2種類。3ドアには、徹底した高効率化が図られた新開発の1.2L直3DOHCエンジンと5速MTの組み合わせによる「Allure（アリュール）」と最高出力：156psを誇るPSAグループの代表的な1.6Lエンジンと6速MTによる「GT」の2モデルを用意。5ドアは、1.6LNAエンジン＋4速ATで、装備の違いによる「Premium（プレミアム）」と「Cielo（シエロ）」の2モデル展開となる。

価格は、3ドアの208アリュールの199万円から、同GTの258万円まで。なお、発売は2012年11月1日からで、アリュールは2012年12月からとなる。