第45回 日産スカイライン350GT-8 【見つけたら即買い!?】
2008/11/12
■今こそ見直したい、違いのわかる大人のためのスポーツセダン
日本では、伝統の直列6気筒やリアの丸目4灯をやめたことなどで一部ファンから敬遠されてしまった不遇なV35スカイライン。しかし、「名前なんか関係ない、良い物は良い」というアメリカ人には受け、北米では成功を収めた実力派です。そんなV35の中でもとびきりスポーティな350GT-8が、今回の主人公です。
R34の直線基調から一転、曲線と直線をうまく融合したデザインは、デビュー当時こそ「これがスカイライン?」と思ったものでしたが、見れば見るほど「あ、結構キレイなスタイルなんだ」と気づかされ、今見てもなお、そのデザインの魅力は色あせていません。
しかし、今回、目をつけた理由はデザインではないのです。
2002年1月31日。スカイラインの最上級スポーツグレードとして350GT-8は追加されました。それまでスカイラインには2.5Lと3LのV6がありましたが、そこに3.5LのV6エンジン仕様として初めて投入されたのです。
ミッションには当時セドリック/グロリアに搭載され話題となっていたエクストロイドCVT。さらに国内初となる8速マニュアルモード付きで、そのシフトチェンジをパドルシフトでこなせるというスポーツグレードです。
専用に奢られたのはそれだけではありません。ハイパワーに対応するためスプリング、ショックアブソーバー、ブッシュ、スタビライザーなどが「ユーロチューンドサスペンション」となり、専用開発のダンロップ製タイヤとあわせて最高出力275ps&最大トルク36.0kg-mを余すところなく路面に伝え、欧州車のような快適な乗り心地を乗員に提供してくれます。
そんなにすごいパフォーマンスをもつ車だとは一目見ただけではわかりませんが、専用のフロントグリルやレイズ社製17インチアルミホイールがちょっとしたアクセントです。
内装も控えめで、エクセーヌと合皮のシートに、チタンカラーをところどころに配したインテリアとなってます。
これが走ると本当にすごい。GT-Rのスポーツ方向とは異なり、高速道路では路面に吸いつくかのように走り、コーナリングは見事に安定しているといった、まさにプレミアムセダンらしい走りっぷり。長距離もこれなら楽々こなせるはずです。もちろん8速CVTは電光石火のシフトチェンジをこなし、太いトルクの加速感は胸のすく気持ちよさ。BMWやアウディのスポーティなセダンが欲しい方には一考の価値がある一台に仕上がっています。
新車時は366万円。今探してみると7台見つかりました。02年式・走行6.3万kmで79万円! 04年3.2万kmで132万円というディーラー車も見つけられました。
冒頭に述べたように、スタイルはまだまだいけます。加えて魅惑のパフォーマンスをもっています。大人のためのスポーツセダン、安くなってきた今こそ買い時ではないでしょうか。
気になる方は、下の検索窓に「350GT-8」と入れてみてください。
<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>
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