アルカンターラシートを取り入れた最終型の高級仕様

耐久性や悪路走破性では世界屈指の評価と知名度を誇るトヨタランドクルーザーは、2012年6月現在で日本で最も長く継続使用されている車名であり、最も長い歴史をもつ車種でもあります。初代からの平均モデルライフは8年ほどと、ライフサイクルが非常に長く、そのぶん細かい仕様変更や特別仕様車が発売されてきたモデルです。

旧型モデルのランドクルーザー100系は、創成期のヘビーデューティさは機能面で残しつつも、「砂漠のセルシオ」と評されるラグジュアリー性が特徴の高級SUVになっています。海外での人気も非常に高く、北米や中東では富裕層の定番車でした。今回は2005年4月のマイナーチェンジ時に同時設定された特別仕様車「ツーリングエディション」をご紹介します。

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設定されたのは「VXリミテッド」と同「Gセレクション」で、ドライブトレインなどはベース車に準拠。ボディカラーは従来色に加え、ブラックが設定されました。新車時の車両本体価格は464.1万~516.6万円。8人乗りで4.7Lガソリンエンジンを搭載する「ワゴン」と、5人乗りで4.2Lのディーゼルターボの「バン」がそれぞれ設定されています。

新たに加えられたのは、より高級感が高められた特別装備です。エクステリアにはリアデフレクターに18インチアルミホイールを装着。インテリアには肌触りのいいアルカンターラのシートとドアトリム、本革巻+本木目のステアリングホイール&シフトノブ、ロゴ入りスカッフプレートが装備されています。

安全装備もVSC(横滑り防止システム)+アクティブTRC(トラクションコントロール)+ブレーキアシスト+EBD(電子制御制動力配分システム)付きABSと、先進技術が満載。「VXリミテッド」にはルーフレールとシートヒーター(運転席・助手席)が、「VXリミテッドGセレクション」にはさらにVGRS(ギヤ比可変ステアリング)が搭載されています。

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本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている物件数は4台。すべてがガソリン仕様で、「VXリミテッド」が3台、同「Gセレクション」が1台となっています。価格は262.5万~329万円で、最終型の100系では平均的な相場といえそうです。走行距離は全車が5万kmとそれなりに多めですが、修復歴車は1台もありません。

世界に誇るランドクルーザーは、車好きなら一度は乗ることをオススメしたい車種。本格派オフロードの走破性と、最高級のラグジュアリー性を兼ね備えた100系は、そろそろ中古車で狙い頃なモデルです。興味をもった方は下の検索窓に「ランドクルーザー100 ツーリングエディション」と入力して、検索してみてください。


Text/渡瀬基樹