スバル レガシィB4【モデル概要編】
2007/06/08
走らせる楽しさに磨きをかけた
3ナンバーサイズのスポーツセダン
●コンセプト
車の基本性能をよりブラッシュアップ
それまでは「航空機会社を出自にもつチョット変わった自動車屋」というイメージだったスバル。これを「優れた4WD技術を生かし、走りにこだわる自動車メーカー」へと一新させた記憶すべき一台がレガシィだ。2003(H15)年デビューの現行モデルは4世代目となり、セダン系は先代に引き続き「B4」を名乗る。
4代目は「世界中の車好きのためのドライバーズカー」をコンセプトに、エンジン搭載位置を先端部基準で22mm下げるなど、走りにかかわるパッケージングの徹底見直しを実施した。そのうえで、数値性能よりもエキスパートドライバーが入念に走り込むことによる官能評価を重視。車の基本となる「走る・曲がる・止まる」を、従来以上に磨き上げている。
全グレードが4WDとなるのも大きな特徴。オンロードにおける操縦安定性向上のために4WDを導入したという点では、アウディと双肩をなしている。
●メカニズム
エンジンは4種類、一部に6MTも用意される
自動車のエンジンは通常、ピストンを1列に並べた直列型か、V字に並べたV型が採用される。しかし、スバルの登録車(軽以外)に搭載されているエンジンはすべて、ピストンを半分ずつ水平に並べた水平対向型を採用。メリットとしては、直列型やV型よりも重心位置を下げられること、往復運動する部品の重量が釣り合うために振動が少ないことなどが挙げられる。
排気量は2Lと3Lの2種類で、2Lは4気筒、3Lは6気筒となる。2LはSOHCとDOHC、DOHCターボの3種類。3Lは自然吸気のDOHCで、片側吸気バルブの可変休止機構をもつ。
トランスミッションは全車にATとMTをラインナップ。ATは2LのNA( 自然吸気)が4速、ターボと3Lが5速の設定。MTは基本5速となっているが、2Lと3LのスペックBは6速となる。このほか、2006(H18)年5月のマイナーチェンジモデルのターボと3L車には、エンジンの出力特性をスイッチで3段階に切り替えられるSIドライブシステム装着車も設定。
●エクステリア&インテリア
スポーティな外観と質実剛健な印象の内装
エクステリアのデザインテーマは、「エモーショナル&インテリジェンス」。塊感のある基本フォルムをキープコンセプトとしながら、鷹の目をモチーフにしたヘッドランプにより精かんさも演出している。
ボディサイズは3ナンバーサイズになったが、全幅は1730mmと極端に幅広くなく、5ナンバーモデルと同等の感覚でドライビングが可能。サイドビューはサッシュ(窓枠)レスドアとリアクォーターウインドウを採用したことにより、ピラーの存在感を弱め、軽快感を強調している。
インテリアにも基本コンセプトが貫かれており、ドライビングの邪魔になるような加飾は一切見られない。センタークラスターがドライバー側を向いているあたりにも、この車の主役は誰なのかが表れている。
過剰な便利装備はないが、リアシートのアームレストを倒すことでトランクスルーも可能で、長尺物が積めるなどの配慮も十分されている。
●インプレッション
乗り心地とパワフルさのどちらを重視するか?
ベーシックグレードの2.0iは乗り心地志向で、街乗りも快適。常用域のトルク特性はDOHC車より良く、道具としてのバランスが取れている。
DOHCエンジンを積む2.0Lは、2.0iよりシャキッとした乗り心地。気持ち良く吹けるエンジンと相まって、ワインディングでも爽快な走りが楽しめる。
GT系はステアリングの切れ味が鋭く、加速も非常にパワフルだが、市街地での乗り心地にはそれなりの覚悟が必要だ。3L車はロールを許容しながらも懐の深い操縦性能を見せており、重厚感とスポーツ性を巧みにバランスさせている。
■狙い目グレード
物件数が豊富なら手頃な価格で見つけやすいはず
中古車相場が低いのは2003(H15)年式だが、2004(H16)年式もそれほど変わらない。しかも物件数が豊富なため、予算を抑えたい場合はまず2004(H16)年式から探してみよう。グレードは豊富な2.0RかスペックBがオススメだ。予算に余裕がある場合は、2006(H18)年式でマイチェン以降の物件を選ぼう。特に豊富な2.0GTなら探しやすいはずだ。なお、どちらの年式も特別仕様車やパッケージモデルが割と多く流通しているので、これらに絞って探してみるのもいい。
■購入時のチェックポイント
実際に走らせることで不具合がないかの確認を
リコールの報告は数件あるが、特に対象台数が多いのはリアドアハンドルの不具合。これは、2003(H15)年9月から2004(H16)年12月までに生産された車両で希に見られるもので、最悪の場合走行中にドアが開く恐れもある。対象車両の場合は点検や部品の交換が行われているか、整備手帳で確認してみよう。また、荒っぽい乗り方をされていた物件も見受けられるので、できるだけ試乗して走行時の異音などがないかをチェックしておきたい。
物件数が豊富なら手頃な価格で見つけやすいはず
中古車相場が低いのは2003(H15)年式だが、2004(H16)年式もそれほど変わらない。しかも物件数が豊富なため、予算を抑えたい場合はまず2004(H16)年式から探してみよう。グレードは豊富な2.0RかスペックBがオススメだ。予算に余裕がある場合は、2006(H18)年式でマイチェン以降の物件を選ぼう。特に豊富な2.0GTなら探しやすいはずだ。なお、どちらの年式も特別仕様車やパッケージモデルが割と多く流通しているので、これらに絞って探してみるのもいい。
■購入時のチェックポイント
実際に走らせることで不具合がないかの確認を
リコールの報告は数件あるが、特に対象台数が多いのはリアドアハンドルの不具合。これは、2003(H15)年9月から2004(H16)年12月までに生産された車両で希に見られるもので、最悪の場合走行中にドアが開く恐れもある。対象車両の場合は点検や部品の交換が行われているか、整備手帳で確認してみよう。また、荒っぽい乗り方をされていた物件も見受けられるので、できるだけ試乗して走行時の異音などがないかをチェックしておきたい。
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