【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル
カテゴリー: AMGの試乗レポート
2025/07/03
▲4L V8ツインターボとモーター、AMG自社開発のバッテリー、パフォーマンス志向の連続トルク可変配分4WD(4MATIC+)を組み合わせたGT 4ドアクーペのトップパフォーマンスモデル。最大システム出力843ps、最大システムトルク1400N・m以上を実現しているあくまでパフォーマンス志向のPHEV
いまメルセデスAMG社の独自開発モデルといえばGTクーペ、SLロードスター、そして2019年にデビューした唯一の4ドアモデル、GT 4ドアクーペだ。ラインナップは4L V8ツインターボエンジンを搭載した「GT 63 S 4MATIC+」をはじめ 、3L 直列6気筒エンジンに「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を組み合わせた「GT 53 4MATIC+」と「GT 43 4MATIC+」などがある。
今回の試乗車は上級モデル「GT 63 S 4MATIC+」をベースに、リアアクスルにバッテリーとモーターを搭載したプラグインハイブリッド(PHEV)の「GT 63 S E パフォーマンス」。GT 4ドアクーペシリーズのトップパフォーマンスモデルになる。
▲F1由来の技術を用いたAMG高性能バッテリーを搭載。速やかな放電と充電に重点に設計されており、高速走行時にもパフォーマンスを向上させる、バッテリーセルを直接冷却することで作動温度を安定化させる方式を採用したPHEVと聞くと環境対応モデルかと思いきやそこはAMG、さにあらず。重量増をさけるためバッテリー容量は6.1kWhと最小限におさえられており、EV走行距離はわずか12km(WLTCモード)。それでも深夜や早朝の住宅地などでは静かに走行可能と考えれば十分なもの。あくまでもパフォーマンス志向なのだ。
エンジンは「OneMan ,One Engine」の哲学で知られるメルセデスAMG社製の4L V8ツインターボで、単体で最高出力639ps、最大トルク900N・mを発揮する。これに交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー、AMGの独自の連続トルク可変配分四輪駆動システムの 4MATIC+を組み合わせた、F1の技術を投入した駆動システムを採用する。システム出力843ps、最大システムトルクは1400N・m 以上! というから驚くほかない。0→100km/h加速は2.9秒、200km/hまで10秒未満、最高速度は315km/hに到達する。
ボディサイズは全長5050mm、全幅1955mmと、5mオーバーで幅もほぼ2mとかなり大きい。しかし、クーペルックなスタイリングもあって見た目には大きさを感じさせない。
インテリアデザインは従来モデルを踏襲するもので、ステアリングには走行モードなどダイヤル操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチが備わる。大型のディスプレイはメーター類とナビゲーション用の2枚を一体化したもの。センターコンソールには周囲に選択したモードがカラー液晶によって表示されるスイッチをレイアウトし、その真中にタッチパッドを配置する。使い勝手に配慮し、エアコン操作系などもあわせて物理スイッチが残されている。
▲2つの12.3インチディスプレイを1枚のガラスカバーで融合させたコックピットディスプレイなど、最新ブランドデザインを採用公道を走るだけでワクワクさせてくれる
通常バッテリー残量が十分にあれば、エンジンスタートボタンを押すとディスプレイには「Ready」のアイコンが現れ、AMGならではのパワフルな始動音がスピーカーから流れる仕組みに。そして、EVとして発進すると50km/hまでは低周波のAMGサウンドを車外に発することで、接近していることを歩行者など周囲に知らせるようになっている。
AMGダイナミックセレクトによるドライブモードは、「Electric」「Comfort」「Sport」「Sport+」「RACE」「Slippery」「Individual」の7種類がある。「Electric」「Comfort」は基本的に電気モーターで発進、それ以外のモードではエンジンと電気モーターを組み合わせて発進を行う。また回生ブレーキの強さは4段階で調整が可能で、「Slippery」モード以外のすべてのモードで適用される。最強レベルにするとほぼワンペダルフィーリングが味わえる。
サスペンションには、セルフレベリング機構付きマルチチャンバーエアサスペンションをベースに、減衰力特性の調整が可能な電子制御アダプティブダンパーと組み合わせた「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」を標準装備。これにESPや四輪駆動、LSDなどを統合制御するシステム、AMGダイナミクスを組み合わせている。
そして後輪には最大1.3度の角度がつくリアアクスルステアリングを搭載し、コーナーではまるでボディが小さくなったかのような回頭性をみせ、駐車などの日常シーンでは取り回しが容易になる。さらにフロント6ピストン、リアシングルピストンのカーボンセラミックブレーキのフィーリング、制動力ともに秀逸のもの。バネ下重量の軽減による効果も大きいはずだ。
▲ツインスクロールターボを2基備えた4L V8エンジンは単体で最高出力639ps/最大トルク900N・mを発揮する新東名高速の制限速度120km/h区間を9速1500回転くらいで流しながら考えてみる。この車の本来のパフォーマンスを発揮するシーンは公道にはないな、と。ただそれでも普通にドライブしていてワクワク感を覚える。それで良いではないか。
思い起こせば先日試乗した2L 4気筒をベースにした「C63 S E パフォーマンス」にどこか物足りなさを感じていた。電動化しようともAMGの「OneMan ,One Engine」がもたらすV8エンジンがいかに重要な存在であるのかを思い知った次第だった。
▲ダンパーの伸び側と縮み側をそれぞれに制御するAMG RIDE CONTROL+ エアサスペンションを装着。AMGカーボンセラミックブレーキも標準装備となる
▲逆スラントしたシャークノーズには縦にルーバーの入ったAMG専用グリルを備える
▲AMGカーボンパッケージをセレクトすれば、内外装のカーボンパーツに加えカーボン製リアウイングが備わる
▲給電口はリアバンパーに備わっている
▲フルレザー(ナッパレザー/MICROCUT)のAMGパフォーマンスシートも選択可能
▲全長5050mmの大柄なボディで後席もゆったりとした広さに。ラゲージ容量は461~1324Lを確保する▼検索条件
メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ
ライター&エディター
藤野太一
カーセンサー、カーセンサーネットの編集デスクを経て、カーセンサーエッジの創刊デスクを務める。現在はフリーランスのライター&エディターとして、自動車誌をはじめビジネス誌、ライフスタイル誌などにも寄稿する。
メルセデスAMG GT 4ドアクーペの中古車市場は?

AMG独自開発モデル「GT」の4ドアクーペ。ファストバックスタイルを採用する。ハイパフォーマンスモデルながらゆとりある室内空間を備えることで、日常の使い勝手も注力された。エンジンタイプは3L 直6ターボ&スーパーチャージャーと4L V8ツインターボの2種類を用意する。
2025年6月下旬時点で、中古車市場には100台程度が流通。支払総額の価格帯は630万~2610万円となる。
▼検索条件
メルセデスAMG GT 4ドアクーペ【試乗車 諸元・スペック表】
●63 S E パフォーマンス 4WD MP202402
| 型式 | 4LA-290679 | 最小回転半径 | 5.8m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 5.05m×1.96m×1.45m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.95m |
| ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.66m/1.65m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | ◯ | 車両重量 | 2410kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.14m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
オブシディアンブラック、グラファイトグレー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー |
||
| オプション色 |
スペクトラルブルーマグノ(マット)、パタゴニアレッド、オリーブ、ルビーライトレッド、オパリスホワイト、グラファイトグレーマグノ(マット)、セレナイトグレーマグノ(マット)、コートダジュールライトブルー、イエローストーン |
||
| 掲載コメント |
※充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)WLTCモード 12km |
||
| 型式 | 4LA-290679 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 9AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | ◯ |
| 標準色 | オブシディアンブラック、グラファイトグレー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー |
| オプション色 | スペクトラルブルーマグノ(マット)、パタゴニアレッド、オリーブ、ルビーライトレッド、オパリスホワイト、グラファイトグレーマグノ(マット)、セレナイトグレーマグノ(マット)、コートダジュールライトブルー、イエローストーン |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 4名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| 全長×全幅× 全高 |
5.05m×1.96m×1.45m |
| ホイール ベース |
2.95m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.66m/1.65m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 2410kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.14m |
| 掲載用コメント | ※充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)WLTCモード 12km ※EV走行換算距離(等価EVレンジ)WLTCモード 13km ※交流電力量消費率 WLTCモード 385Wh/km 市街地モードWLTC-L 368Wh/km 郊外モードWLTC-M 347Whkm 高速道路モードWLTC-H 453Wh/km ※一充電消費電力量 WLTCモード 4.62kWh/回 |
| エンジン型式 | 177 | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 73リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 3982cc | 燃費(WLTCモード) |
8.3km/L
└市街地:5.4km/L └郊外:9.4km/L └高速:9.7km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 639ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
900(91.8)/4500 |
| エンジン型式 | 177 |
|---|---|
| 種類 | V型8気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 3982cc |
| 最高出力 | 639ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
900(91.8)/4500 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆ |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 73リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 8.3km/L
└市街地:5.4km/L └郊外: 9.4km/L └高速: 9.7km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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