【一部ネタバレあり】映画『グラン・トリノ』は、車が“的確”に配役された名作だった!
2021/04/15
第3回は不朽の名作『グラン・トリノ』。一部ネタバレに注意です
車好きを自認するイラストレーターである私が、「これは面白い!」と感じた(細かすぎる!?)ポイントや作品の感想をマンガにする不定期連載。
第3回は、2008年に全米公開、翌年日本でも上映された『グラン・トリノ』です。
名優クリント・イーストウッドが、主演のみならずプロデューサーや監督を兼任。いくつもの名画を生み出してきた彼が、「最後の出演作としたい」と臨んだだけあり、名作と称されるにふさわしい映画に仕上がっています。
タイトルの『グラン・トリノ』とは、フォードが1972~76年まで販売していた車のこと。
作中では、1972年型の「グラン・トリノ・スポーツ」が“出演”。4.9LのV8エンジンを載せていましたが、オプションで5.8L、6.6L、7L(!)エンジンも選ぶことができる、まさにマッスルカーでした。
……と、タイトルにまで車の名前が採用されている映画なのですが、作中にカーアクションシーンがあるわけではなく、それどころか車はほとんど登場しません。
では、なぜこの映画のタイトルが車名なのか。その理由は……っと、ここではネタバレしないでおきましょう。というのもこの映画は、ラストとそこに至るまでのプロセスがほんとうに大切!
ですので、普段ならがっつりネタバレするところを、今回のマンガではうっすらと大筋だけネタバレするにとどめています。
マンガを読んで気になった方は、ぜひDVDや動画配信サービスなどで確認してみてくださいね。ラストで涙腺が崩壊すること必至です!
イラストレーター/ライター
遠藤イヅル
1971年生まれ。大学卒業後カーデザイン専門学校を経て、メーカー系レース部門のデザイナーとして勤務。その後転職して交通系デザイナーとして働いたのち独立、各種自動車メディアにイラストレーター/ライターとしてコンテンツを寄稿中。特にトラックやバス、商用車、実用的な車を好む。愛車はサーブ900、VWサンタナほか実用的な車ばかり。
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