エキゾチックな量産スポーツカーが疾走する、大人気のカテゴリー「GT3」とは?【EDGE MOTORSPORTS】
カテゴリー: レース&イベント
タグ: レクサス / マクラーレン / 日産 / ホンダ / AMG / BMW / アウディ / ポルシェ / シボレー / ベントレー / アストンマーティン / フェラーリ / ランボルギーニ / クーペ / FR / MR / RR / R8 / GT-R / ヴァンテージ / コンチネンタルGT / 911 / ウラカン / M6 / RC F / NSX / M4クーペ / コルベット / メルセデスAMG GT / 720S / EDGEが効いている / c!
2021/03/27
世界各国のレースで採用されている人気マシンカテゴリー
いま世界で最も参加している、メーカー数とレース数が多いカテゴリーといえば、FIA(国際自動車連盟)が規定する世界共通規則「GT3」によるものだ。
2005年に始まった「GT3」は、それまでのGT1やGT2クラスの下位カテゴリーとして、コスト削減やジェントルマンドライバー(=アマチュアドライバー)の参加を促すことを目標として創設されたものだった。競技専用車両のため公道を走ることはできないが、一般の人でも購入可能な市販レースカーという位置づけだ。
市販のスポーツカーをベースに改造を施したレース車両であり、モノコックなどは量産車両のものをベースとしている。また、エンジンも一部例外規定はあるが基本的にはベース車両のものを使用。そのため、出力などマシンの性能差が生まれるが、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)と呼ばれる性能調整システムを導入し、エンジンの吸気量を絞ったり、ウエイトを積んで重量を増やすなどして均衡を保つ工夫がなされている。
ちなみに、市販車に「GT3」の名を初めて使用したのは1999年に登場したポルシェ 911(996型)からだ。ポルシェは当時、GT1やGT2クラスにも参戦しており、先を見越してGT3カテゴリーが設立される以前からその車名を特別なモデル名として使用してきた。したがって市販車における「GT3」はポルシェの商標となっており、他のメーカーが市販車に無断で使用することはできない。
▼検索条件
ポルシェ 911 GT3 × 全国ジェントルマンドライバーによるカスタマーレーシングというものを、ビジネスとして成立させてきたポルシェをはじめとする欧州メーカー。彼らが中心に始まったGT3は、いまや世界的なメインストリームとなり、カスタマーの枠を超えて、メーカーの威信をかけたファクトリーレーシングの様相を呈している。
代表的なGT3マシンをざっと列挙してみると、ポルシェ 911をはじめ、メルセデスAMG GT、BMW M6、M4、アウディ R8、フェラーリ 488、ランボルギーニ ウラカンEVO、マクラーレン 720S、アストン マーティン ヴァンテージ、ベントレー コンチネンタルGT、シボレー コルベットなど世界中のスーパーカーが顔を並べる。また、国産メーカーもこの流れに乗って、日産 GT-R、レクサス RC F、ホンダ NSXのGT3マシンをリリースしている。
レースシリーズとしては、欧州とアジアの「GTワールドチャレンジ」、北米の「IMSA(GTD)」や日本の「スーパーGT(GT300クラス)」、「スーパー耐久(ST-Xクラス)」などが代表的なものだ。また、「ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)」や「バサースト12時間(オーストラリア)」、「スパ24時間(ベルギー)」、「ラグナセカ・レースウェイ8時間(アメリカ)」そして「鈴鹿10時間」など、耐久レースでも人気だ。
当初は3000万円前後で購入できるレースカーとして始まったGT3も、性能向上とともに価格も高騰し、メーカーによる差はあるものの6000万円を超えるマシンも珍しくなくなった。億超えのスーパーカーが買える富裕層にとってはそれでも安いのかもしれないが、時代は繰り返されるもので、GT3マシンの価格高騰に対して、新たにコストを抑えた「GT4」というカテゴリーが誕生しにぎわい始めている。この続きは次回。
ここでいくつかのGT3マシンを紹介
▼検索条件
メルセデスAMG GTの中古車を探す × 全国▼検索条件
BMW M6 × 全国▼検索条件
アウディ R8 × 全国▼検索条件
ランボルギーニ ウラカン × 全国▼検索条件
日産 GT-R Nismo × 全国▼検索条件
レクサス RC F × 全国▼検索条件
ホンダ NSX × 全国【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 2022年モデルのGT-Rニスモ、スペシャルエディションを投入
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?