▲ホイールアーチに装着された樹脂ガーニッシュにより力強さを表現。後方はサイドとバックウインドウを繋ぐブラックアウト仕上げのクォーターピラーが特徴的だ。フレーム構造はそのままにTNGA化が図られる ▲ホイールアーチに装着された樹脂ガーニッシュにより力強さを表現。後方はサイドとバックウインドウをつなぐブラックアウト仕上げのクオーターピラーが特徴的だ。フレーム構造はそのままにTNGA化が図られる

兄弟車は鋭意開発中

ランドクルーザー200とフレーム構造のシャシーを共有する本格派オフローダーが、レクサス LXだ。

そのLXが世代交代に向けて動き出している。

ランドクルーザーとコンポーネントを共有するため、4代目LXの開発もこれから本格化するようだ。

エンジンには、LS 500と同じ新世代ユニットの3.5L V6に2個のターボを組み合わせたパワーユニットが用いられる。

変速機にも、LSと同じ10速ATが与えられる。これに伴い、車名はLX 570からLX 500に変更される公算が大きい。

▲2007年に北米で発表され、国内には2015年のマイナーチェンジを機に投入された、現行LX。5.7L V8エンジンが搭載されている▲2007年に北米で発表され、国内には2015年のマイナーチェンジを機に投入された、現行LX。5.7L V8エンジンが搭載されている

北米専売のタンドラ/セコイアにも技術を流用

また、次期モデルではハイブリッド仕様も加わる。ただ、LSのようなマルチステージハイブリッドではなく、1モーター式ハイブリッド機構が採用されるというから驚きだ。

トヨタは、過去にマイルドハイブリッドの名称で1モーター式をクラウンに搭載した経緯がある。

その後、ストロングハイブリッドと呼ばれるTHSシリーズに主軸を移したが、スズキがSエネチャージのネーミングで1モーター式システムを主要車種に展開。

海外でコストと燃費を両立させる技術として48V仕様が注目されるなど、マイルドハイブリッドはまだまだ現役の技術だ。

トヨタが次期LXで、1モーター式ハイブリッドを復活させる背景には、TNGA世代に変わることがあげられる。

フレーム構造の重い車体を無理にストロングハイブリッドで走らせるのではなく、発進時や加速時にパワーを補う技術にとどめて、価格上昇を抑えつつ燃費を稼ぐ考え方が反映されている。

ちなみにこの1モーター式ハイブリッド機構は、アメリカで販売されているタンドラ/セコイアといった大型SUVにも流用される前提で開発が進められている。

▲トヨタは、11代目クラウンで1モーター式ハイブリッドを実用化したことがある。燃費改善率は15%程度で、当時の10・15モードで13.0km/Lを記録していた▲トヨタは、11代目クラウンで1モーター式ハイブリッドを実用化したことがある。燃費改善率は15%程度で、当時の10・15モードで13.0km/Lを記録していた

キープコンセプトながらも存在感は強調

次期LXの外観デザインは、キープコンセプトとなるだろう。フロントノーズには、切り立ったスピンドルグリルが与えられて、押し出し感とゴージャスな雰囲気がかもし出される。

次期LXは2021年10月にラインオフする予定だ。

※2019年4月13日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2021年10月
■全長×全幅×全高:5080×1980×1900(mm)
■搭載エンジン:3500cc V6 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、レクサス、トヨタ