行っちゃえ現行ベンツ Aクラス! 初回車検を機に手放された13年式が今、100万円台に突入!
2016/07/27
「最初の3年」というお務め(?)を終えた物件がお手頃相場に
今、「ひと回りした系の現行メルセデス・ベンツ Aクラス」がかなりの狙い目です。「ひと回りした系」というのは編集部の勝手な造語ですが、新車からだいたい3年、つまり初回車検頃までの「最初のお務め」をとりあえず終え、そして中古車市場に晴れて(?)デビューしてきた個体のこと。モノにもよりますが走行距離はだいたい1万kmから3万km程度である場合が多く、低走行なのにお得に買うことができるという、中古車としてまさに狙い目となるのが「ひと回りした系」なのです。
現行Aクラスがデビューしたのが12年11月で、実際に納車が始まったのが主に13年初頭から。ということでちょうど今、「とりあえず3年間乗ったけど、車検を機に他の車に乗り替えるか……」みたいに考えたオーナーによって手放された現行Aクラスが多数、市場に出てきています。
その結果、平均価格はなかなかのレベルで下落しました。売れ筋グレードであるA180ブルーエフィシェンシーの2013年における新車価格は284万円でしたが、それのせいぜい走行2万kmぐらいの物件が、だいたい190万円前後でイケちゃう状況です。それも「レーダーセーフティパッケージ」や「ナイトパッケージ」などのけっこう値が張るパッケージオプションが付いたうえでその価格だったりしますので、お買い得度は「かなりのモノ」と言えるはずです。
ベーシックなA180系でも装備と走りは大満足
「車両価格100万円台で現行Aクラスを狙う場合のオススメグレードは?」という問題ですが、大まかな分類でいうならば、1.6Lの直噴ターボエンジンを搭載するベーシックなA180系の事実上一択となります。なぜならば100万円台で狙えるのはA180系だけで、「でもワタシは2LターボのA250系が欲しい!」となると現状、安くても250万円以上の車両価格を見込む必要があるからです。
しかし、A180系でまったく問題ないと思っていただいて構いません。よほどぶっ飛ばさないと気が済まない人は1.6L直噴ターボのA180系だと少々不満を覚えるかもしれませんが、今の世の中、そういった感覚をお持ちの人は少数派でしょう。筆者を含むたいていの人は最高出力122psの1.6Lターボでも「十分!」「むしろ速い!」と感じるはずです。
そしてベーシックなA180系でも、トランスミッションは「7G-DCT」こと最新世代の7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で、レーダーセンサーで先行車との車間距離を監視し、警告を行う「CPA(衝突警告システム)」や、走行時のドライバーの疲労と眠気を検知して注意を促す「アテンションアシスト」、ECOスタートストップ機能、バックモニター付きの7インチTFT液晶ディスプレイなどは標準装備です。
それに加えて、もしも中古車に「セーフティパッケージ」あたりが付いていたらさらにラッキーです。これは新車時17万円相当のパッケージオプションで、斜め後方の死角を監視する「ブラインドスポットアシスト」や全車速追従走行を行う「ディストロニック・プラス」、衝突に備えてシートベルトの巻き上げなどを行う「PRE-SAFE」がセットになっているものです。
ファミリーユースならノーマルサス+17インチがオススメ
走行距離少なめで、修復歴や手荒く扱われた形跡のない中古車であれば、どれを選んでも基本的にはほぼ問題ないはずですが、細かいこと(しかし重要なこと)を言えば、「ノーマル系を選ぶが、それともスポーツ系を選ぶか?」というのはキモになります。
A180系の中でも車名に「スポーツ」と付くグレードは、専用チューンのスポーツサスペンションと18インチの大径ホイールが装着されています。ビジュアル的にはコレがなかなかカッコいいのですが、乗り心地はなかなかハードです。それを承知のうえで「スポーツ」を選ぶならいいのですが、ご家族で市街地や郊外の一般道を走るような使い方がメインであるならば、「スポーツ」が付かないノーマルサス+17インチホイールの方をオススメしたいと思います。
いずれにせよ、今、「ひと回りした系」の現行メルセデス・ベンツ Aクラスは中古車としてかなりの旬を迎えています。ぜひ「旬のモノ」をおいしく、そしておトクに召し上がっていただけましたら、編集部としてもこのうえなく幸いに存じます。
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