▲2015年9月に発表されたシビック同様、アコードもオーソドックスなセダンから、スタイリッシュ路線に生まれ変わる可能性あり。なだらかなラインを描くクォーターピラーによって伸びやかな印象がもたらされるか ▲2015年9月に発表されたシビック同様、アコードもオーソドックスなセダンから、スタイリッシュ路線に生まれ変わる可能性あり。なだらかなラインを描くクォーターピラーによって伸びやかな印象がもたらされるか

シビックとCR-Vに続き、北米市場に重点を置く

アメリカに軸足を移し、かろうじて日本でも販売されているアコードが、国内ラインナップから姿を消す可能性が高まっている。次期モデルは、2017年後半にリリースされる計画だ。

特別な存在とも言えるタイプRは別にして、シビック(標準車)が海外専売車に切り替わって久しい。これに続き、ホンダは国内で売れなくなったブランドを整理、廃止したり、海外専売への転換を今後も進めていく。CR-Vも現行モデル限りで国内から消滅し、モデルチェンジ後は海外だけで売られる。

そして、なんとアコードも日本市場から撤退させる検討が始まっていることをつかんだ。セダン不振という日本特有の市場で、北米重視の全幅1800mmを超えるワイドボディの車を細々と売り続けるのはうまみが少なすぎるとの判断か。

▲ハイブリッド化され、環境性能も高められた現行型アコード。北米重視ゆえ日本市場ではややサイズが大きすぎたか ▲ハイブリッド化され、環境性能も高められた現行型アコード。北米重視ゆえ日本市場ではややサイズが大きすぎたか


トヨタ カムリと並んで北米のセダン需要に応えるべく、これまで飾り気のないシンプルなデザインが採用されてきたアコードだが、次のモデルチェンジでは新型シビック同様、思い切った路線変更を遂げる可能性もある。

すなわち、市場で流行っている4ドアクーペのイメージを取り入れ、大胆にスラントしたバックウインドウと、短いリアデッキが与えられて、セダン離れしたシルエットを身につけるかもしれない。これなら、ライバル車と一線を画し、積極的に選ぶ理由も見つかりそうだ。

▲搭載エンジンには、現行モデルと同じ2Lの直4が継承されるものの、ヘッドまわりやクランクシャフトなど、大半の部品が作り直されて、熱効率の向上が図られる ▲搭載エンジンには、現行モデルと同じ2Lの直4が継承されるものの、ヘッドまわりやクランクシャフトなど、大半の部品が作り直されて、熱効率の向上が図られる

次期ハイブリッドは、熱効率40%超の高効率を実現

次期アコードにもハイブリッド仕様は継続設定される。現行モデルから実用化が始まった、直結状態を除いてはエンジンの動力で走らない(=発電に徹する)ユニークな2モーター式を継承。

搭載エンジンには、2L直4が引き続き用いられるものの、大幅な改良が施され、効率アップが図られる。その改良範囲は広く、ピストンやカムシャフト、さらには、エンジンブロックの一部も設計し直されるという。

大幅改良により、エンジンの熱効率はひとつの目標でもある40%を超える見通しだ。海外市場だけでなく、日本市場への投入もぜひ検討していただきたい。

※2016年2月9日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年12月
■全長x全幅x全高:4915x1855x1455(mm)
■搭載エンジン:2L直4+モーター他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ホンダ