▲冴羽リョウの愛銃はコルト・パイソン357。余談だが、アニメで声優を演じた神谷明氏が代表を務める事務所の名前は「冴羽商事」。これは、リョウが表の仕事で代表取締役を勤める会社と同じ名前である ▲冴羽リョウの愛銃はコルト・パイソン357。余談だが、アニメで声優を演じた神谷明氏が代表を務める事務所の名前は「冴羽商事」。これは、リョウが表の仕事で代表取締役を勤める会社と同じ名前である

このマンガで初めてミニを知った人も多いのでは?

先日、新作アニメの制作がニュースになった『シティーハンター』。 冴羽リョウ(リョウの漢字は、けものへんに「僚」のつくり)のプロポーズがテーマで、連載30周年を記念したコミックス新装版『シティーハンター XYZ Edition』の全12巻購入者特典としてDVDに収録されるのだとか。

アラフォー世代には、このマンガで始めて初代ミニを知ったという人も多いかもしれない。ファンが多いことで知られる車で未だに人気は高く、タマ数は豊富だ。しかし、いかんせん生産が終了したのが2000年と、もはや15年前のこと。

リョウが最終型のミニを購入していたとしても、友人でライバルである海坊主がその巨躯から乗るたびに天井を壊したり、敵から銃撃や爆撃を受けたりしているので、状態はガタガタのはず。そこで、お節介ながら、シティーハンター冴羽リョウにピッタリの1台を考えてみた。

そもそも、リョウの魅力は、長身でイケメン、無敵の強さを誇る男だが、パートナーの槇村香の尻に敷かれていたり、Hで女性に弱かったりという、ある種のギャップ萌えにある。ミニに乗っているのも「伝説のスナイパーがあんなカワイイ車に!」というギャップを感じさせる。

▲写真は最終型のローバー ミニ。シティーハンターが『週刊少年ジャンプ』で連載されていた1985~1991年に発売されていたミニは通称「MK6」と「MK7」。アニメ版のナンバーは「32-98」(ミニクーパーの語呂合わせ)だった。最終型ローバー ミニのカーセンサー掲載台数は573台と多く、平均車両価格は約107万円(2015年7月5日現在) ▲写真は最終型のローバー ミニ。シティーハンターが『週刊少年ジャンプ』で連載されていた1985~1991年に発売されていたミニは通称「MK6」と「MK7」。アニメ版のナンバーは「32-98」(ミニクーパーの語呂合わせ)だった。最終型ローバー ミニのカーセンサー掲載台数は573台と多く、平均車両価格は約107万円(2015年7月5日現在)

そう考えると、ミニの後継筋にあたるBMWミニは、可愛くはあるが小っちゃくはないので対象外。海坊主も頑張れば天井を壊さずに乗れてしまう気がする。

リョウの男の色気に焦点を当てて選んでみると……

ここは敢えて、リョウの長身、イケメンな男の色気で考えてみよう。色気のあるデザインと言えば、やっぱりイタリア車。中でも、コンパクトサイズのアルファロメオ ミトなどはどうだろうか。んー、自分で書いていてしっくりこない……。

▲新世代のベイビー アルファ。8Cコンペティオーネをモチーフにしたデザインが特徴で、全長約4mというコンパクトボディながら個性的なスタイリングに仕上がっている。掲載台数は64台。平均価格は約191万円 ▲新世代のベイビー アルファ。8Cコンペティオーネをモチーフにしたデザインが特徴で、全長約4mというコンパクトボディながら個性的なスタイリングに仕上がっている。掲載台数は64台。平均価格は約191万円

シティーハンターのルーツはアメリカにあり!

それもそのはず。実はシティーハンターに多いのは、アメリカや南米絡みのエピソード。リョウは幼少期、中米上空で飛行機事故に遭遇して、小国のゲリラ部隊に育てられているのだ。その後、アメリカに渡り、スナイパーとして活動。そして、日本へと流れ着くのである。

ということは、アメ車。しかし、デカイの大好きなアメリカ人が乗る車には、コンパクトカーという概念は存在しない。強いて言うなら、フォード フィエスタなどはコンパクトかもしれないが、ミニに比べるとなんともデカい。

▲フィエスタはフォードのエントリーモデルに位置づけられるコンパクトカー。写真は旧型。掲載台数は40台と少ない。平均価格は約57万円 ▲フィエスタはフォードのエントリーモデルに位置づけられるコンパクトカー。写真は旧型。旧型の掲載台数は7台と少ない。平均価格は約57万円

通称「新宿の種馬」だからこそあのメーカーはどうだろう

やっぱり、リョウにピッタリな車はミニくらいしかないのか……。そんなときにふと思いついたのが、新宿というキーワード。いわずとしれたシティーハンターの舞台で、リョウは表向き、新宿にあるマンションの管理人をしている。さらに、依頼にはJR新宿駅東口の掲示版に「XYZ」と書き込むのがルールだった。

新宿といえば、あの車メーカーと深い関わりがあるじゃないか。そう、スバルだ。西口にある新宿スバルビルは、グラビアアイドルを始めとして、様々な業界人が待ち合わせる場所としても有名。美女が大好きなリョウも、何回もナンパに行っているかもしれない。

可愛くてキビキビ走るR1という選択

そんなスバルの中でも、小さくて可愛らしい車といえば、R1だろう。スバル 360のコンセプトを受け継いだフォルムは実にキュート。また、全長が軽自動車枠よりも110mm短いコンパクトさから、海坊主が屋根を壊して乗り込むお約束も違和感を感じないだろう。

▲2003年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「R1e」をほぼそのままの形で市販化したモデル。2005年に発売され、2010年まで生産された。前席優先の2+2モデルで、後席を倒せば広いスペースを確保できる。掲載台数は140台。平均価格は約49万円 ▲2003年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「R1e」をほぼそのままの形で市販化したモデル。2005年に発売され、2010年まで生産された。前席優先の2+2モデルで、後席を倒せば広いスペースを確保できる。掲載台数は140台。平均価格は約49万円

中でも、最上位グレードである「R1 660 S レザー&アルカンターラセレクション 4WD」は、スーパーチャージャー搭載のエンジンに7速マニュアルモード付CVTを組み合わせたスポーティな仕様だ。

さらに、内装にはスエード調人造皮革であるアルカンターラを使用しており、リョウのもつ男の色気も十分に引き出してくれそう。アニメでは赤のミニに乗っていたので、R1でもぜひ同じボディカラーを選んで欲しい。