昭和にタイムスリップできる!? 日産 ブルーバードマキシマ
2014/10/06
「初めての機能」にこだわった当時の最先端テクノロジーが満載
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2014年9月30日に発見したのは「日産 ブルーバードマキシマ」です。日本初の2L V6ターボエンジン+FFという組み合わせで登場しました。
通称「PLASMA」と呼ばれたこのエンジン。名前の由来は…「P」=Powerful & economic 「L」=Lightweight 「A」=Accurate 「S」=Silent 「M」=Mighty 「A」=Advanced の頭文字を取ったもので、直訳すると「パワフルかつ経済的。軽量で正確なうえ、静かで凄い、最先端のエンジン」なんです(笑)。
そんなエンジンのネーミングセンスはさておき、この頃の日産は当時の最先端技術を駆使したモデルが多く、最上級グレードである「ルグラン」は超音波路面ソナーを持つスーパーソニックサスペンションなるものを搭載していたんです。
これは、超音波路面ソナーが路面の状況をチェックして、ショックアブソーバーの減衰力をHard、Medium、Softの3つのセッティングから最適なものに瞬時に可変するというもの。現行のM・ベンツ Sクラスがステレオカメラで路面状況を把握し、サスペンションのセッティングを可変させるのと基本コンセプトはほぼ同じ。なんとこの技術を28年も前に実用化していたんです。
他にも「セーフティドライブアドバイザー」機能が付いています。これは積算の運転時間が表示されるもので、約2時間おきにティーカップのマークが点灯し、ブザーでドライバーに休憩を促すもので、これも世界初の機能でした。
当該中古車、写真を見るかぎり非常にキレイな状態に保たれています。しかも、カーステレオもホイールも「オリジナル」。今まで廃車処分されることなく生き残ったことも凄いですが、フルオリジナルで保たれてきたことはほぼ奇跡です。
新車時登録から20年以上が経過したネオクラシックな車には中古車相場が存在しませんし、価格競争もありません。いわゆる販売店の「言い値」状態で、中古車価格は上昇しがちです。そんな中、総額33万円のブルーバードマキシマ、しかも最上級モデルのルグランでフルオリジナルであることを鑑みるととてもリーズナブルに感じます。
ひとたび座席に座れば昭和にタイムトラベルしそうな雰囲気に包まれることでしょう。昭和を知る人も、知らない人も、このノスタルジー、面白く感じられるはずです。
物件詳細にて、この雰囲気、ぜひご覧になってみてください!
■本体価格(税込):18.0万円 ■支払総額(税込):33万円
■走行距離:5.0万km ■年式:1986(S61)
■車検:無 ■整備:付 ■保証:無
■地域:埼玉
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’14 BMW i8