【オンリーワンを探せ】これぞアメリカン!リンカーンコンチネンタルマークVI
2014/03/17
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2014年3月12日に発見したのは「リンカーン コンチネンタルマークVI」です。リンカーンはフォードの高級ブランド。いわばレクサスとトヨタのような関係です。物件詳細で車名に「ジバンシー」と付くのは高級ファッションブランド「ジバンシィ」仕様だからです。
旧型よりひと回り小さくなって全長5500㎜!?
ジバンシィ以外にも「カルティエ」、「プッチ」、「ビル・ブラス」などがラインナップされていました。車と高級ファッションブランドのコラボは最近でもチラホラありますが、昔からアメリカでは流行っていたんです。
1970年代生まれの筆者からすると、コンチネンタルマークVIは「これぞアメリカン!」といった1台です。その巨漢ぶりは伊達ではなく、全長はなんと約5500mm。それでも、旧型に比べて“小ぶり”になっているのですから驚きです。ちなみに、旧型の全長は約5850mmでした。
車両重量も旧型比マイナス約400kgと、最近では耳にしないレベル。文字どおり、スケールがデカいです(笑)。搭載するエンジンは7.5Lから5LまでダウンサイジングされたV8です。オイルショックを経て、低燃費化の流れに乗ったのでしょう。最高出力は131psしかありません。
当該物件、写真を見るかぎり極上なコンディションのように見受けられます。きっとガレージで大事に保管されてきたのでしょう。とても32年前の車には見えません。インテリアは木、本革、べロアをぜい沢に使用しています。当時のほかのアメ車もそんな雰囲気でしたから、アメリカならではの“高級感”だったのでしょう。今ではもう見られない演出法です。
ノスタルジックかつ超個性派で、似たような雰囲気の車はもう二度と登場することはないと思います。威風堂々としていますし、どんな高級セダンと並んでも見劣りしません。今となっては見かける機会がほとんどありませんし、コンチネンタルマークVIが放つオーラはとても200万円台の車のものではありません。
走りはゆったりとして、まるで大海原を走る船のようです。ステアリングを操作して、大き目のボディロールを感じながら駆け抜けられるのが魅力です。エアコンの操作パネル、ラジオのアンテナ調整ボタン、何を見ても1980年代の「ハイテク」感がたっぷり。乗る度に“非日常”が味わえます。気になった方は、販売店へ実車を見に行ってみてはいかがでしょう?
Text/古賀貴司(自動車王国)
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