【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、保証付きの旧型CLSを勧める
2014/03/11
美しいカタチには、ある程度の「長さ」が必要だ
好調のM・ベンツ CLAクラスだが、寸法にやや無理がある?
なかなか売れ行き好調らしいM・ベンツ CLAクラス。ご承知のとおり現行Aクラスをベースとする全長約4.6mのコンパクトな4ドアクーペだ。好調なCLAクラスにケチをつけるつもりは毛頭ないが、CLAを見かけるたびに思うのは「やはり物事、ある程度の“長さ”が必要なんだな」ということだ。
どういうことかといえば、あくまで筆者の好みというか主観に過ぎないが、CLAクラスのことをどうにもカッコいいとは思えないのだ。なんというかこう、ミニモニ。的身長の女子が超大人びたファッションをまとっているような、そんな違和感を覚えるのである。
身長が低いのは別に悪いことでもなんでもない。しかし、物事には似合う・似合わないという問題があるわけで、加護ちゃんのことは大好きだが、やはり加護ちゃんの背丈ではパリコレのモデルは無理なのだ。
それと同様に、全長4.6m級の車が「4.6mっぽいデザイン」である限りは何の問題もなく、むしろそのあたりのサイズの車こそ日本の道では最適だと思っている。しかしそこに「CLSっぽいデザイン」、つまり流麗でゴージャスなクーペのデザインを合わせてしまうと、途端に「パリコレを目指す加護ちゃん状態」になってしまうのである。
ということで、繰り返すがCLAクラスにケチをつけるつもりは一切ないので(いい車ですよ)、ああいったコンパクト・ゴージャスが欲しい人はどんどん買えばよろしい。オススメである。しかし「なんか違うよな……」と思う場合は、大きく分けて2つの選択肢があるだろう。
ひとつは、素直にコンパクトカーを買うことだ。変にゴージャスではない、いわゆる質実剛健なやつ。VW ゴルフとか。それで人生は十分幸せになるはずだ。
しかし、「でも俺は(ワタシは)もっとこうゴージャスな感じが好きなんだよね」という人もいるだろう。その場合は、質実剛健系コンパクトでは人生が不幸せになってしまう危険性もあるため、別の選択が必要となる。
元高額車だけに、やはり保証という後ろ盾は欲しい
そこで出てくるのが「じゃ、いっそ旧型CLSは?」という選択肢だ。M・ベンツ CLSクラス。言わずと知れた流麗系4ドアクーペの世界王者である。いや王者かどうかは知らないが、もしも「4ドアクーペの世界選抜チーム」というものがあれば、旧型CLSクラスは間違いなくその一員に選ばれるだろう。そんな車だ。
バリバリの存在感があるモデルだけに、旧型CLSの中古車の一部はオラオラ系ユーザーに使い倒され、若干荒れてしまった観もある。しかし丹念に探せば、支払総額300万円近辺で結構なナイスコンディションの1台を狙えるはずだ。新車時は車両本体価格だけで900万円級の超高級クーペであったことを思えば“激安”である。
だが「そんなに高かった車の中古車なんて、故障したときのことが怖くて買えないよ!」という人もいるだろう。気持ちはわからなくもないし、実際、高額車というのは部品代もやはり高額であることが多い。
そこで「カーセンサーアフター保証」である。すでにご承知とは思うがカーセンサーアフター保証とは、業界最多水準の保証範囲を誇る中古車専用の保証制度。輸入車の場合は最長2年、保証期間内であれば走行距離無制限で、累積80万円までの修理を受けることができる。詳細はカーセンサーnetを見ていただきたいが、まぁとにかく充実している保証システムだ。
「旧型CLS」という選択肢だけでは若干心もとないと感じる人もいるかもしれない。しかし「旧型CLS+カーセンサーアフター保証」という選択肢であれば、かなり鉄壁な、世界レベルの流麗系クーペライフが送れると踏んでいるのだが、どうだろうか。
ということで今回の伊達セレクションはずばり「カーセンサーアフター保証付きの旧型M・ベンツ CLSクラス」だ!
- 「カーセンサーアフター保証付き旧型M・ベンツ CLSクラス」を探す
- 伊達軍曹.com(伊達軍曹公式サイト)
13年7月に登場したメルセデスのコンパクト4ドアクーペ、CLAクラス。ベースは現行Aクラスで、全長は4685mm。まぁ写真ではカッコいいんですが
こちらが旧型CLSクラスで、全長は4915mm。このぐらいの長さがあるとデザインも決まりやすい。「身長165cm前後の女性」みたいな感じか?
旧型CLSクラスのインパネ周り。今見るとやや牧歌的なデザインのような気がしないでもないが、このぐらいシックな感じのほうが落ち着くという意見も
【伊達軍曹 Sergeant DATE】東京都杉並区出身の輸入中古車研究家。外資系消費財メーカー本社勤務の後、出版業界に。現在は「輸入中古車は、その価格にかかわらず素晴しい!」との見方を核とする輸入中古車研究家として各誌で活躍。雑誌「カーセンサーEDGE」では「中古車相場 威力偵察隊」を連載中
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