燃費のいいエコカーといえば、誰もが最初にトヨタのプリウスを思い浮かべるのではないでしょうか。3代目となりさらなる進化を遂げた現行型の販売台数は、登場から3年以上が経った今でも衰えていません。しかし、中古車市場では初回車検での買い替え需要もあってか、いよいよ100万円以下の中古車も登場してきました!

現行型プリウスのデビューは、2009年5月。“圧倒的な環境性能”と“走る楽しさ”の両立を目指して開発されました。ハイブリッドシステムは90%以上を新開発。空力性能やエネルギー効率の向上などもあって、燃費は38km/L(10・15モード燃費)という驚異的な数値を達成しています。

走りの面では、1.8Lエンジンながらモーターの力を借りることで2.4Lに匹敵する動力性能を実現。“燃費”と“走り”を見事に両立させています。

走行モードが選べる点も魅力のひとつです。モーターのみで静かに走る「EVモード」や、車の制御を燃費優先にする「エコドライブモード」、俊敏な走りを可能にする「パワーモード」といった3つの走行モードの切り替えができます。

他にも、見た目は大きく変わった印象は受けないかもしれませんが、追突時の首への衝撃を和らげるアクティブヘッドレストや、横滑り防止装置、6つのエアバッグなど装備面の充実ぶりも見逃せないポイントです。

さて、そんなプリウスですが、冒頭でお伝えしたとおり、100万円を切る中古車が出てきています。最安値の中古車は、93万9000円の1.8Lで、修復歴こそありますが、走行距離は7.6万kmです(2012年11月15日時点)。

修復歴なしの場合は、108万円で13.1万kmという中古車も存在します(こちらも2012年11月15日時点)。10万kmオーバーと聞くと不安に思う方もいらっしゃるでしょうが、安心感の高いディーラー系販売店の車両でした。「プリウスは高いから」と購入を諦めていたみなさん、そろそろその考えは改めたほうが良さそうですよ!

Text/金子剛士

デザインは空力理論に基づく「エアマネジメント」を徹底。車高を低くし車体の後ろを切りさげる「トライアングルシルエット」を進化させた

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インテリアは人の感覚に重きを置き、視認性と操作性を向上させたコックピットのようなレイアウトを採用した

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ハッチバックボディで段差が少ないため、荷物の出し入れが容易なラゲージルーム。リアシートを倒せば、さらに広大なスペースを確保できる

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