第199回 スズキ パレット(現行型) 【おいしい中古車】
2011/11/25
■軽自動車の枠を超越した居住空間を誇る軽ワゴン
みなさんご存じのように、軽自動車は規格が決まっていて、ボディサイズに制限があります。しかし、今回はそんな規格を超越したかのような車内空間をもつスズキパレットをご紹介します。登場から3年以上が経過し、50万円程度の中古車も見受けられるようになってきました。2008年1月に登場したパレットは、ワゴンRとMRワゴンに続く軽ワゴン第3の柱としてデビュー。幅広いユーザーのライフスタイルに対応し、新しい価値観を生み出す車として開発されています。
エクステリアは、ロングルーフデザインやヘッドランプから伸びやかに続くベルトラインの採用で、ゆとりある室内空間を感じさせるデザインとなっている(左・右)
パレット最大の特徴は、やはり室内空間の広さでしょう。特にリアシートは、レッグスペースだけでなく、頭上空間もゆとりたっぷり。軽自動車=狭いという考えは、この車には当てはまりません。いわゆる高級セダンよりもはるかに広い空間をもっています。
それを可能にしたのが、2400mmというロングホイールベースと、低床プラットフォームです。ホイールベースを長くしたことで、室内長は2025mmを実現。低床プラットフォームはハイルーフ化と合わせ、1365mmという室内高を現実のものとしています。
また、箱を広くしただけで終わらないのがパレットのスゴいところ。後席は全車両側スライドドアとし、乗降性をアップ。さらにXとXSは助手席側に、TとTSは両側の後席にパワースライドドアを採用しているのです。細かいところですが、リアステップの地上高が340mmと低く設定されている点も見逃せないポイントです。
エンジンは直4DOHCのNAとターボをラインナップ。燃費重視ならNA、走り重視ならターボと、目的に応じて選ぶことができます。なお、ミッションは初期モデルが全車4AT、2009年9月のマイナーチェンジ(MC)で一部のグレードにCVTが搭載され、2010年8月のMC以降は全車CVTとなっています。
インパネは、ベージュをブラックで引き締めた2トーン(左) リアシートは余裕で足が組めるほど広い(中) 若年層を意識したデザインのパレットSWも用意する(右)
■最安値50万円の中古車は修復歴ありながら、走行0.7万km
そんなパレットですが、登場から3年以上がたち、半額以下の50万円程度で販売される中古車も出てきました。最安値の中古車は、ちょうど50万円の660G。修復歴はありますが、走行距離はたったの0.7万kmです。サーキットや峠道をガンガン攻めるような車ではありませんから、あえて修復歴車を狙うというのも手かもしれません。肝心なのは有無ではなく、修復の程度と場所ですからね。
一方、修復歴なしにこだわっても比較的安く狙うことができます。走行距離は6.4万kmと、年式を考えれば多走行な印象ですが、価格は59.9万円。もう10万円プラスすると、走行2.1万kmの中古車も手に入ります。ポイントは何を重視するかになるでしょうが、どう選んだとしても、パレットがおいしい中古車であることに違いはありません。
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第199回 スズキ パレット(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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