実用性も兼ね備えたオシャレなシティコミューター

軽自動車というと、スズキワゴンRやダイハツムーヴなどのように、スペースユーティリティを追求したモデルが一般的です。つまり、どうやっても効率を重視すると、見た目は似てくるもの。しかしスバルのR2は、そんな金太郎あめ的な状況に一石を投じた車です。

デビューは2003年の12月。これまでの軽自動車とはうって変わり、オシャレなスタイルでの登場に、多くの注目が集まりました。軽自動車はこれ以上大きいサイズにしてはいけないという規格があり、一般的な軽自動車はそのいっぱいまで使います。しかしR2はあえてそれをせず、デザイン面を優先させたのです。
  • スバル R2 外観(フロント)|おいしい中古車
  • スバル R2 外観(リア)|おいしい中古車
個性的なエクステリアは、フロントからリアへ流れるようなボディシルエットや、張りのあるボディ面形状によりスポーティでエレガントなフォルムを表現(左・右)
かといって車内が狭いかといわれれば、そんなことはありません。厳密にいえば、ほかのトールワゴンタイプに比べると確かに狭いでしょう。しかし、後席に人が座れない、荷物が置けないという状況ではありません。あくまで多少というレベルに抑えています。

弊害をその程度に抑えながら、デザインはご覧のとおり秀逸。ある意味、スタイリングと居住性を含めた実用性を、高い次元で両立させた一台といえます。

デザインは、アルファロメオデザインセンターからスバルに移籍したデザイナー、アンドレアス・ザパティナスが監修したもの。「スプレッドウインググリル」と呼ばれるフロントグリルは、スバルの礎である飛行機をモチーフにしたとされています。

エンジンは当時新開発の直4DOHCをはじめ、直4SOHC、直4DOHC+スーパーチャージャーの3種類をラインナップ。ミッションはCVTのほか、5MTも用意されています。駆動方式はFFを基本に、全グレードにビスカス式のフルタイム4WDが設定されています。
  • スバル R2 インパネ|おいしい中古車
  • スバル R2 インテリア|おいしい中古車
  • スバル R2 エコモード|おいしい中古車
インテリアは飽きのこないシンプルなデザインを採用(左) リアシートは分割可倒式で使い勝手も上々(中) 低燃費につながるエコスイッチも装備している(右)

程度にこだわらなければ10万円以下で買える!

さて、そんなR2ですが、登場から7年以上がたち、ずいぶん狙いやすい状況になってきました。走行9.2万km、修復歴ありの中古車が9.9万円など、程度にこだわらなければ、一桁万円で購入することも可能です。

また、修復歴の有無や走行距離などにこだわっても、十分50万円以下で購入できます。例えば、走行2.4万kmで修復歴なしの中古車が39.8万円です。これならこの先長く乗ることも十分可能でしょう。

7~8年前の車になると、どうしてもデザインに古さを感じてしまいますが、このR2はどうでしょう? すでに7年以上が経過していますが、古いと感じる人はほとんどいないのではないでしょうか。オシャレで古さも感じないシティコミューター、今がお買い得です!
Text/金子剛士