ブラウンの内装が高級感を演出する特別仕様車

ミドルサイズのクロスオーバー車として確固たる地位を築いている日産ムラーノ。元々は北米での専売車としてデビューしたのですが、その後日本をはじめとする各地域で導入を要望する声が相次いだことで、現在では世界戦略モデルとなった「出世魚」ならぬ「出世車」。今回は旧型モデルに設定されていた特別仕様車「モードブラウンレザー」をご紹介します。

初代ムラーノの日本デビューは2004年の9月。「モードブラウンレザー」はこの約2年後となる、2006年12月から翌5月まで発売されていました。「250XL」「350XV」「350XV FOUR」の3グレードをベースに設定され、新車時の車両本体価格は310.8万~391.65万円となっています。
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ベース車との相違点は主に内装。ブラックを基調とした内装に、ブラウンの本革シートとクロームメッキドアモールを導入。シックで落ち着きのあるインテリア空間を実現しています。フロントシートにはシートヒーターが装着され、インテリジェントキー&エンジンイモビライザーも採用されるなど、機能面も充実しています。

好評を受け、2007年12月には「モードブラウンレザー アンコール」として、復刻版が登場。基本的に「モードブラウンレザー」の仕様を踏襲していますが、設定されるグレードが全グレードとなったため、ボディカラーがベースモデルに設定されている全色との組み合わせとなりました。

さらにフロントグリルの形状を変更。2007年5月に発売された特別仕様車「スタイリッシュシルバーレザー アンコール」と同様、北米仕様の後期モデルのみフェイスリフトされていたグリルが装着されています。フロントグリルの穴の数が従来の左右8個ずつから10個ずつになったもので、よりアグレッシブな顔つきとなりました。
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本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている「モードブラウンレザー」の台数は6台、同「アンコール」の台数は2台となっています。相場は前者が159.8万~208万円、後者が249.9万~259万円と、年式の差もあってか、かなりの価格差があります。全般的に走行距離は少なめ(最多でも5.7万km)で、修復歴は一台もありません。

近未来的で迫力あるスタイルが人気の旧型ムラーノは、一部では今でも現行型よりも人気を集めるほど魅力にあふれる存在です。しかし、外見だけでなく中身もしっかり磨くのが本当のオシャレではないでしょうか。興味をもった方は下の検索窓に「ムラーノ モードブラウンレザー」と入力して、検索してみてください。


Text/渡瀬基樹