トヨタ RAV4の中古車が増加中|超低走行車が総額250万円から!
2021/05/23
ワイルド感を高めて日本市場に復活した新型RAV4
2019年4月、約3年ぶりに日本市場に復活したトヨタ RAV4。
1994年に登場した初代は、 “ライトクロカン”というジャンルを根付かせブームとなったモデルだ。
しかし2代目以降は、日本では初代ほど受け入れられず、4代目は販売されることなく日本市場から姿を消していた。
だが、海外での人気は高く北米を中心に支持を集め、日本市場での復活に至ったのだ。
現行型は初代の“都市型ライトクロカン”とは大きくコンセプトを変え、大地を駆け抜けるタフなイメージのモデルとなっている。
この力強いデザインやそれに見合う走破性などが評価され、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。新車の売れ行きも好調で、2019年、2020年ともに5万4000台近い台数が販売された。
パワートレインは2Lガソリンエンジンと、2.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類。
これに2020年6月、プラグインハイブリッドが追加されている。こちらは購入希望者が殺到し、混乱を避けるために一時販売がストップしたことでも話題となった。
そんなRAV4は新車販売に力を入れられたこともあってか、2020年夏頃まではディーラーのデモカーが中古車として多く流通していた。そして2020年秋頃から、登録済未使用車(ナンバー登録はされているが未使用の物件)が増加。
全体の流通台数も増え、年末から年明けにかけて増加の一途をたどっている。直近ではこの傾向にさらに拍車がかっており、登録済未使用車も130台弱ある状況だ。
流通している物件を見てみると、デビューからまだ2年しかたっていないこともあり走行距離が多いものはほとんどなく、3万km以上走行している物件は40台程度しかない。
中古車は流通台数が増えると、最安値帯のものは多走行車ばかりという状況になりがちだが、デビューから間もないRAV4は、「安くてもコンディション◎」の物件が多く流通しているのだ。
狙い目①|総額250万円から探せる、走行距離3万km以下の物件
現行型RAV4をとにかく安く手に入れたい! そう考えている人にとって最安値帯は非常にアツい状況だ。
エントリーグレードであるガソリンエンジンの「2.0X」を中心に、総額250万~280万円の間で選択肢を確保することができる。
繰り返しになるがこの価格帯でも、ほとんどが走行距離3万km以下で、1万km以下という物件も豊富だ。
「2.0X」の新車価格は274.3万円で、乗り出しの総額は300万円弱と考えると、お得感は非常に高いといえるのではないだろうか。
「2.0X」には前輪駆動の2WDと4WDがあるが、4WDは流通量が少なく、価格も総額290万円からとやや高い。当然4WDの方が悪路走破性は高いが、オフロードをガシガシ走るわけではなく整備されたキャンプ場へ行く程度なら、2WDでも機能としては十分だろう。
ちなみに、ガソリンモデルで2WDが設定されているグレードは、この「2.0X」のみである。
エントリーグレードの「2.0X」だが、いかにも廉価モデルという感じはしないのがいい。予防安全装備のToyota Safety Sense、インテリジェントクリアランスソナー、先行車発進告知機能は備わっているし、ディスプレイオーディオも8インチのものが標準装備になる。
ただし、俯瞰映像で自車周囲を確認できるパノラミックビューモニターや運転席パワーシート、パワーバックドアなどは装備できない仕様になっている。こちらの装備が譲れない場合は、予算アップで「G」や「アドベンチャー」を狙う必要がある。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型) × 総額280万円以下 × 走行距離3万km以下狙い目②|総額300万円から狙える、人気のアドベンチャー
新型RAV4のイメージリーダー的なグレードが「アドベンチャー」だ。
「アドベンチャー」は「X」をベースにフロントグリルやフロントバンパー、大型スキッドプレート、フォグランプベゼルなどで専用のものを装着。
ツートーンをはじめボディカラーもアドベンチャー専用色が設定されるなど、力強さを全面に打ち出したグレードである。
「アドベンチャー」で最も注目すべき点は、4WDシステムに世界初採用となるダイナミックトルクベクタリングAWDを搭載したことだ。
現在、多くの4WDシステムは走行状況に応じて前後のトルク配分を自動で行なっているが、ダイナミックトルクベクタリングAWDは前後の配分に加え、後輪のトルクを左右独立で制御して操縦安定性を向上させる。
そして4WDが不要なときは、後輪への駆動系を切り離して燃費向上を図ることができるのだ。
「アドベンチャー」の流通台数は200台弱。最低価格帯は300万~330万円となっている。370万円以上の高価格帯はカスタム車両が中心だ。こちらも「X」と同じく、最安値帯の物件でも走行距離1万~3万kmのものが多いのが◎である。
登録済未使用車は総額320万円くらいから見つかるが、標準装備の9インチディスプレイが未装着の物件もあった。社外品を付けたいなら問題ないが、メーカー純正品が欲しい人は事前にしっかりチェックしよう。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型) × アドベンチャー × 走行距離3万km以下特別仕様車の「アドベンチャーオフロードパッケージ」は70台ほど流通していて、最安値帯は330万~360万円。
標準モデルより最低地上高を10mm高くし、18インチのオールテレインタイヤや専用ルーフレール、インテリアのレッドアクセントで特別感を演出した意匠はアウトドアでもかなり目立つ!
新車の本体価格が346万円なので、こちらも現在の中古車相場ならかなりお得感を味わうことができるだろう。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型) × アドベンチャーオフロードパッケージ × 走行距離3万km以下狙い目③|総額310万円から狙える低走行のハイブリッドモデル
ガソリンより台数は少ないものの、ハイブリッドモデルも中古車で選ぶことが可能だ。
燃費は4WDが20.6km/L、2WD が21.4km/Lとなっており、いずれもガソリンモデルより5km/l以上よい数値となっている(「ハイブリッドX」のWLTCモード)。
ガソリン車の走りには軽快感があるのに対し、ハイブリッドモデルの走りは重厚で上質な雰囲気が特徴的だ。高速道路をゆったり走りたい人、高級感ある走りを味わいながら移動したい人には、ハイブリッドをオススメしたい。
燃費がいいだけでなく、アクセルを踏み込めばモーターアシストによる鋭い加速を味わうことができるのも魅力である。
ラインナップの中で、最も新車時価格が高いのはハイブリッドの4WDだ。新車の車両本体価格はガソリンエンジンの「X 4WD」が297.4万円なのに対し、「ハイブリッドX」の4WDは359.6万円と60万円以上の価格差がある。
しかし、中古車では「ハイブリッドX」の価格帯は総額330万~370万円。予算350万円以下で見つかる物件もあるので、ハイブリッドに的を絞っている人は「ちょっと欲張って4WDのモデルを手に入れる」という選択肢もできる。
ただ、RAV4はガソリンモデルの方が新車時によく売れているということもあり、ハイブリッドの中古車は全体の2割程度と少なめ。ハイブリッドを狙うなら条件に合うものをじっくり探すつもりでいた方がいいだろう。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型) × ハイブリッド × 走行距離3万km以下走行距離が少ない中古車が豊富な今は、絶好の買い場!
現行型RAV4はデビューから2年ほどしかたっていないこともあり、いずれの狙い目モデルでも、走行距離が3万km以下の中古車が豊富に流通している。
良好なコンディションの物件が多いため、RAV4の新車購入を検討していた人にも納得感の高い買い物になるのではないだろうか。
しかもまだ、新車時の車検が残っているというのもオススメのポイントである。
このような期間は長くは続かず、時間がたつと走行距離が多い中古車が増えてくるもの。
今は条件のいいRAV4の中古車をお得に買いたい人にとって、絶好の買い場なのだ!
※記事内の情報は2021年5月16日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
この記事で紹介している物件
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