M・ベンツ Cクラス VS BMW 3シリーズセダン PART5:多人数乗車対決
2007/11/20
PART5 多人数乗車対決
M・ベンツ Cクラス
 
BMW 3シリーズセダン
 後席のクッションがソフトで座りやすいCクラス
走り出す前に、居住空間で気付いた点にごく簡単に触れておこう。まずCクラスだが、メーターフードの形状、インパネの“面の平らさ具合”にかつてのメルセデス・ベンツらしさが戻り、前席は昔ながらの“ベンツのオーナーなら乗り替えてもまごつかない”ものに戻った。ただシートの調節スイッチが試乗車ではドアにつかない(機能もスライド、高さ調整が手動に格下げになっている)のは惜しい。
3シリーズの前席まわりは最新のBMW流。試乗車はiDrive非装着だったが、その分、インパネのモニター部分の“余分な山”がなくすっきりとしていた。しかし最近のBMWはドライバー正面のメーター(スピード/タコメーター)が妙に小さいのだが、走りを打ち出しとする割にこれでいいのか?といつも思う。
一方で後席は、両車でキャラクターどおりの違いが見られた。静的な判断として、一般的な人なら乗せてもらって快適に思えるのはCクラスのほうだろう。なぜならシートクッションが適度にソフトで、乗員にとって優しい座り心地だから。前席フレームが床に埋め込ませてあり、つま先の邪魔にならないのもいい。
他方で3シリーズは、クッションが硬めでシェイプも姿勢の固定をやや強制する。足元も前席シートフレームがちょうどつま先を置きたい場所に存在するので、それがやや鬱陶しい。
3シリーズは定員は5人だが、4人乗りと割り切りたい
ではフル乗車するとどうか?乗車してくれたスタッフの声を総合すると、後席が楽なのはCクラスのようだ。3名乗車でも「肩が重ならない」「(左右の乗員が)ドア側まで寄っている感じ」のコメント。そして走行中、はコメントが少なめだったが、それも後席が快適だったからで、決して忙し過ぎて睡魔が襲ってきたからだけではなさそう。「後ろに乗るならコチラ。通勤電車で心地よく揺られているみたいに寝れる、オチれる」のコメントがトドメをさした気がする。ブレーキング、路面状態に関わらずボディの揺れが少ないため、同乗者は「安定感がある」と実感できるのも事実なようだ。
一方でBMWの後席は、開口一番全員が「狭い!」。ただし3シリーズの名誉のために書けばそれは3名乗車にあえてトライしたからで、後席中央席は一見座れそうだが、実は「板の上に座らされているみたい。背中も痛い」ほどにクッションが硬い。
加えて左右席はドアから離れて、車の中央寄りに座ることになるため、大人では3名の肩が重なってしまうほど。
路面からの入力も大きいと「若干くる」とのこと。後席乗車の3名のスタッフは、快適なCクラスとは逆の意味で無口になりがちなのだった(試乗がランチ後でもあったし)…。
今回のまとめ
さすがM・ベンツというべきか。コンパクトなセダンであるCクラスでも後部座席の乗り心地がしっかり作られている。3シリーズはスポーツライクな走りを楽しむセダンということもあり、後ろはぎゅうぎゅうで乗るとツライ…。この勝負はCクラスの勝ち!2台の物件・相場・カタログ情報
【M・ベンツ Cクラスを探す】【M・ベンツ Cクラスの相場情報を見る】
【M・ベンツ Cクラスのカタログを見る】
【BMW 3シリーズセダンを探す】
【BMW 3シリーズセダンの相場情報を見る】
【BMW 3シリーズセダンのカタログを見る】
次回予告
Cクラスと3シリーズ、アナタにピッタリのタイプはどちらか?を究明するぞ!
 Cクラスと3シリーズ、アナタにピッタリのタイプはどちらか?を究明するぞ!
今回のテスト車両

 
     
   ■M・ベンツ
     Cクラス
    - ・テスト車両
- C200コンプレッサー
 アバンギャルド
 460.0万円
- ・駆動方式
- 2WD(FR)
- ・トランスミッション
- 5AT
- ・全長×全幅×全高
 (mm)
- 4585×1770×1445
- ・ホイールベース(mm)
- 2760
- ・車両重量(kg)
- 1490
- ・最小回転半径(m)
- 5.1
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC+スーパーチャージャー
- ・総排気量(cc)
- 1795
- ・最高出力
 [kW(ps)rpm]
- 135(184)/5500
- ・最大トルク
 [N・m(kg-m)/rpm]
- 250(25.5)/2800-5000
- ・使用燃料
- 無鉛プレミアム
- ・燃料タンク容量
- 66L
- ・10・15モード燃費
 (km/L)
- 11.2
- ・タイヤサイズ
- 225/45R17


 
	■BMW
	    3シリーズセダン
      - ・テスト車両
- 320i Mスポーツ
 453.万円
 (※Mスポーツパッケージ含む)
- ・駆動方式
- 2WF(FR)
- ・トランスミッション
- 6AT
- ・全長×全幅×全高
 (mm)
- 4525×1815×1410
- ・ホイールベース(mm)
- 2760
- ・車両重量(kg)
- 1460
- ・最小回転半径(m)
- 5.3
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 1995
- ・最高出力
 [kW(ps)rpm]
- 110(150)/6200
- ・最大トルク
 [N・m(kg-m)/rpm]
- 200(20.4)/3600
- ・使用燃料
- 無鉛プレミアム
- ・燃料タンク容量
- 60L
- ・10・15モード燃費
 (km/L)
- 11.4
- ・タイヤサイズ
- 225/45R17(フロント)
 255/45R17(リア)
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
				M・ベンツ Cクラス VS BMW 3シリーズセダン PART5:多人数乗車対決/旬ネタ
			
			
			
			あわせて読みたい
 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ! 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰! 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を! 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
 アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】 アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
 残された時間はあとわずか!?  「大排気量エンジン×MT」という歓びを味わえるオススメモデル 残された時間はあとわずか!?  「大排気量エンジン×MT」という歓びを味わえるオススメモデル
 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
 絶版クラシックモデルが今でも現役、オーバークオリティで時代を先導するセダンの最高峰 メルセデス・ベンツ Sクラス【Back to Sedan】 絶版クラシックモデルが今でも現役、オーバークオリティで時代を先導するセダンの最高峰 メルセデス・ベンツ Sクラス【Back to Sedan】
 
			




















