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新型インプレッサWRX STIのことを一言で語ると、恐ろしいほどよく曲がり気持ちよく走れる、ファミリィに優しい車です。

試乗会は河口湖近辺で行われました。このところの新車ラッシュで、何回来たっけ?というくらいお馴染みの場所です。何度も走ったことのあるカーブで、すぐにこの車のスゴさに気づきました。カーブのはずなのに、カーブであることすら感じないで走れるのです。

で、本格的なもっときついカーブでも。そこも何度も来た事がありますが、やけにスピード感が希薄な車なため、いつもより明らかにオーバースピードで突っ込んでしまい、カーブの途中までブレーキを残してしまったのに、そんなの関係ないとばかりに、シュッと駆け抜けることができました。

あのインプレッサWRX STIの新型なのだから、それくらい当然だろう、と思われるでしょう。確かにその通り。走りは間違いなくすごく進化しています。

しかし、今回は走り以外にも驚きがあります。その運転の道中があまりにも快適なのです。普通に走っている限り、乗り心地が普通のインプレッサとあまり変わりません。今回のインプレッサは足がしなやかなのが特徴ですが、WRX STIでもそれが引き継がれているのです。

それでいて回頭性も凄い。本誌デスク萩原は「自分のお尻の、すぐ後ろがコマの中心のように感じる」と言います。ステアリングの反応も早い。なぜかオプションのレカロシート装着車はさらに早い。メーカーの方に尋ねてみると、別に仕様が変わっているのではなく、おそらくレカロシートによって体のズレが抑えられているので、肩や腕が他より無駄なく動くから、他より速く感じるのでは、ということでした。
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メーカーの中でも「今までのWRX STIだと、社内でも家族の反対にあったりして(笑)」買えない人もいたそうです。ですが、今度の新型にそんな心配は無用。
ちなみに、メーターは3連のうち、真ん中のタコメーターが一番大きくて、速度計は右端で、かつ小さい。奥様からはまず見えない位置(笑)。

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308ps・43.0kg-mの水平対抗4気筒はツインターボにも関わらず、非常にスムーズでいつターボが利いたかなんてわからない(特にSI-DRIVEをS#にすると)。DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)をオートではなく、+にしたり-にしたりすると、同じカーブでの挙動の変化がよくわかる。それでいて、ダラ~んと走ることもできる。

とにかく速い。加えて乗り心地がいい。
さ~て。ライバルのランエボはどうなんでしょうね。近々ご報告できるようにしたいと思います。

<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>

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