ちょっとブルーなフィーリングを
蹴散らしてくれる車

すでに2009年も半分を過ぎようとしている今日この頃、ちょっとダラけた雰囲気になっていませんか? 梅雨の時期は、なんとなく人間のやる気をも奪ってしまう感じがします。そんな気だるいフィーリングを吹き飛ばしてくれるような車、選んでみました。ちょっと高いものも挙げていますが、コストパフォーマンスはすべて高いです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はH2(現行)。やっぱり非日常を味わえる車って、面白みがあります。H2は、その巨大なボディだけで唯我独尊な雰囲気たっぷり。走りは思いのほかフツーです。街中で巨漢を操るのには多少の苦労が伴いますが、その苦労を乗り越えて味わえる喜びがあります。達成感、とも表現できるかもしれません。H1とは違い乗用車として作られていますから、SUVとして使えます。海に山に大勢で出かけると、まるで軍隊に入ったかのようなワクワク感があります。

第9位はスパイダー(現行)。300万円台後半から狙えるようになったのは、まさにバーゲンセール。絶対的金額としては高いですが、新車時価格1000万円オーバーの車であることと、新車時からの経過年数を考えれば、お買い得です。屋根が開くだけでもワクワクさせられるのに、フェラーリと同じDNAをもつV8エンジンは刺激的です。デートカーとしては、最強の相棒ですね。スーパーカーというイメージよりも、“大人”のちょいワルカーとして女性には認知されています。

第8位はマツダAZ-1(絶版)。15年以上前に販売された車としては、かなり高額です。新車時価格の半分強からしか狙えないんです。もはやコレクターズアイテムとしての価値がついています。ガルウイングが凄いだけでなく、すべてが突出しているんです。乗り込むのも大変(むちゃくちゃ低い)で、運転するのも大変(高速直進安定性ほぼ皆無)。ここまで乗員に苦労を強いる国産車も珍しいです。だから、乗りこなしたときの達成感は別世界。程度の良いものを、今!

第7位はM・ベンツSクラス(旧々型)。M・ベンツは値落ちしない、という神話がかつてありました。しかし、現行型、旧型ともに結構な勢いで値落ちしているのが現状です。ただ、もっと古くなると話は別なようです。現にSクラスのW126型と呼ばれる、いわゆる旧々々型には骨董的価値が見いだされ始めているようです。つまり、旧々型もそう遠くない将来、骨董的価値がつくでしょう。二重ガラスを採用し、重量感たっぷりでちょっとノスタルジック。車趣味の手始めにどうでしょう?

第6位はシボレーコルベット(旧型)。現行モデルも中古車で400万円くらいから狙えるのはリーズナブルです。ですが、200万円くらいから狙える旧型のお買い得感には負けます。今では珍しくなったリトラクタブルヘッドライトですし、大排気量にモノを言わせたトルキーなV8エンジンも絶品。ユルい雰囲気があるのは事実ですが、アメリカが誇るスポーツカーは想像以上に実力派です。大排気量エンジンだけがもたらせる爽快感、どんな気分でも元気にさせてくれることでしょう。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第9位:マセラティスパイダー(現行)|なんでもベスト10

第9位:マセラティスパイダー(現行)

写真:第8位:マツダAZ−1(絶版)|なんでもベスト10

第8位:マツダAZ−1(絶版)

写真:第7位:M・ベンツSクラス(旧々型)|なんでもベスト10

第7位:M・ベンツSクラス(旧々型)

写真:第6位:シボレーコルベット(旧型)|なんでもベスト10

第6位:シボレーコルベット(旧型)

Report / 古賀 貴司