第85回 日産 フーガ(現行型) 【おいしい中古車】
2009/07/03
■高級感と抜群の走行性能を誇るスポーティセダン
一昔前、日産の上級スポーティセダンといえば、セドリック/グロリアでした。今回ご紹介する一台は、その後継モデルといえるフーガです。登場から4年以上が経過し、かなり狙いやすい価格帯になってきました。フーガが登場したのは2004年の10月。デビュー当初のエンジンラインナップは、V6 2.5Lと3.5Lの2種類。グレードは大きくラグジュアリィ系のXVシリーズ、スポーティ系のGTシリーズの2系統に分かれ、ミッションはMTモード付きの5ATが奢られていました。
なかでも注目を集めたのは国産量産車初となる245/40R19タイヤを履いた350GTスポーツパッケージ。当時「いくらなんでも19インチはやりすぎだろ?」と思ったものですが、実際に乗ってみると思いのほか乗り心地が良かったことを覚えています。
↑外観はソリッド、パワフル、ラグジュアリィの3つのキーワードを基に、優美さと力強さを調和させた上質でスポーティなデザインを実現した(左右)
しかし、その翌年にはもっとド肝を抜かれるモデルが登場。V8の4.5Lエンジンを搭載し、最高出力333psを発揮する450GTというトップモデルが登場しています。その実力はとてつもなく高いのですが、お値段も比例して、その額554.4万円。今では300万円以下で購入することができますが、2007年12月のマイナーチェンジ以降のモデルと同様、おいしさという観点では今一歩という状況です。ちょっと話がズレてしまいましたが、フーガの特徴をご紹介していきましょう。リリースを引用すると、最大の特徴は「抜群の走行性能と快適性と質感の高いインテリア」とあります。新開発のサスペンションとショックアブソーバーは高いステアリング応答性と優れた操縦安定性を実現。インテリアは一度シートに座れば、確かに上質感が味わえます。
また、装備面も上級セダンの名にふさわしく、専用に音場設計されたBOSEのサラウンドシステム(なんと14スピーカー!)や、パーソナルドライビングポジションメモリーシステムを装備しています。また、インテリジェントキーのIDにより、ドライバーを認識し自動的にドライビングポジションをセットするなど、嬉しい装備が盛りだくさんです。
↑車内は高級感バツグンで遮音性も高い(左)MTモードを駆使すればドライブもより楽しめる(中)このメモリーシステムがあれば、自動で自分のポジションに(右)
■二桁万円になるのも近い!
さて、肝心のフーガの価格ですが、最安値の物件は105万円。走行距離こそ10万kmオーバーですが、修復歴なしの350XVです。当時の新車価格が420万円なので、300万円以上安いのはかなりの魅力です。350GTも130万円程度から狙うことができますし、走行距離が気になるという人でも、139万円(350XV FOUR)で走行3.9万km、修復歴なしという物件もあるので、ぜひ検索してみてください。
ハイブリッド車ばかりが売れる現在の自動車業界ですが、裏を返せばそうでない車は安く買えるわけです。ましてさほど人気のないセダンであればなおさらです。ミニバンブームも陰りが見えたなどと言われるように、ブームはやがて終わるもの。近い将来セダン人気が復活するかもしれません。そうなる前に、ぜひこのチャンスを生かしてみてはいかがでしょうか。
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第85回 日産 フーガ(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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